《続編を見たい“朝ドラ”ランキング》16年前の名作を抑えた“圧勝1位”は「続編作りやすい」作品

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2026年03月26日 11:00  週刊女性PRIME

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写真左から波瑠、深津絵里、今田美桜

 ファンの熱い愛とともに、時代を超えて愛される朝ドラ作品。終了直後は「〇〇ロス……」という言葉がSNSをにぎわせることも。「あの登場人物はどうしているのかな」「こうなっていてほしい!」などなど、今も心に残っている作品たちを全国の男女500人に聞きました!

10位には3作品がランクイン!

 '24年度前期放送のNHK連続テレビ小説『虎に翼』。同作は、女性初の裁判官となった主人公・猪爪寅子(伊藤沙莉)の人生と、日本の女性たちや法曹界の歴史を描いた意欲作だ。

 放送から2年がたった今年3月20日には、スピンオフドラマ『山田轟法律事務所』が放送された。さらに'27年には完全オリジナルストーリーの劇場版『虎に翼』の公開も発表され、多くのファンから期待を集めている。

 このように、昨今の朝ドラは放送終了後にスピンオフや続編が作られるケースも多く、朝ドラフリークの楽しみのひとつになっている。

 そこで今回、本誌では「スピンオフや続編が見たい朝ドラ」に関するアンケートを実施。ランキング形式で紹介する。なお今回は、直近30年間の作品を対象に調査した。

 同票で10位にランクインしたのは『ひまわり』('96年)、『ひよっこ』('17年)、『なつぞら』('19年)の3作品。

 放送からちょうど30年を迎える『ひまわり』では、弁護士を目指す主人公・南田のぞみ役を当時新人だった松嶋菜々子が熱演。

 この作品は、のぞみが弁護士になる過程を中心に描いたためか「ヒロインが弁護士として現在、どんな活躍をしているのかが見たい」(広島県・57歳・女性)との声が上がった。

 有村架純演じるみね子が、故郷の家族のために洋食店で働きながら成長する姿を描いた『ひよっこ』。同作は、放送終了から2年後に続編『ひよっこ2』が制作されている。

 それでも「みね子とヒデが自分たちの店を持ち、奥茨城の家族や乙女寮の仲間たちが時々集まってくるような、何げない日常の続きが見たい」(兵庫県・65歳・男性)など、個性豊かな登場人物たちに“また会いたい”というコメントも寄せられている。

 9位は『カムカムエヴリバディ』('21年)。異例のヒロイン3世代制が採用され、母・娘・孫……時代を超えた物語が紡がれた。脚本家でライターのエスムラルダさんは、同作の魅力について次のように語る。

3世代のヒロイン制だからこそ、作品のテンションを保ち続けられたのが『カムカム』の特徴のひとつ。その分、一人ひとりの人物を掘り下げる余白もあります。私は、安子(上白石萌音)がアメリカで成功するまでのストーリーを見てみたいですね

 同作に投票した人からも「ひなた(川栄李奈)がハリウッドに行って映画を作り、その作品が日本で大ヒットする未来も見てみたい。伴虚無蔵(松重豊)さんや映画撮影所の大部屋俳優たちが出演していれば、なおうれしい」(京都府・56歳・女性)など、続編の構想を描いた意見も多くあった。

 直近でスピンオフが制作された『虎に翼』('24年)は7位にランクイン。

オリジナル要素を加えつつ、令和の女性裁判官の“今”を描いてほしい」(埼玉県・56歳・女性)や「映画化も決まっているので、寅子たちの次の世代の女性たちが法律の世界でどんな道を歩んできたのか。その歴史を描いてほしい」(埼玉県・37歳・女性)など、続編に期待を寄せる声も多数。

7位は朝ドラ初の外国人ヒロイン作品

『虎に翼』は、序盤からかなり切り込んでいたので、私も興味深く見ていました。後半は実際の事件が絡んできて、少し複雑になっていた印象も。映画はどんなストーリーになるのか気になりますね」(エスムラルダさん)

 朝ドラの映画化は'99年の『すずらん』以来、実に27年ぶり。かなり気合の入った作品になりそうだ。

 今期『ばけばけ』にも出演したシャーロット・ケイト・フォックスが、朝ドラ初の外国人ヒロインを演じた『マッサン』('14年)も同票で7位に。激動の時代を乗り越え、国産ウイスキーを造り出した夫婦の奮闘を描いた作品だ。

 アンケートでは「後を継いだ人たちが、戦前戦後とどのように日本でウイスキーを造っていったのかをドラマにしてほしい」(広島県・66歳・男性)、「竹鶴政孝の遺志を継いだ養子の竹鶴威が、ニッカウヰスキーの草創期を支えた苦労話を続編で見たい」(茨城県・43歳・男性)など、ウイスキー愛好家と思われる男性からの熱い声も多く寄せられた。

 6位は、大同生命の創業者の一人で、日本女子大学校設立の立役者・広岡浅子の生涯を描いた『あさが来た』('15年)。

 多方面で活躍した女性のため「ヒロインのあさが大学を設立した後、大正・昭和へと時代が変わる中で、次世代の女性たちにどんなバトンを渡していたのか。教育者としての晩年が見たい」(宮崎県・40歳・男性)などのコメントも。

 また、当時は五代友厚を演じたディーン・フジオカに夢中になる視聴者が続出し、ドラマ退場後には「五代ロス」に陥った女性も多かった。

実は、小芝風花さんもあさの娘・千代役で出演していました。いまや彼女も大河ドラマで重要なヒロインを演じる大人の俳優。時を経て『あのときの娘役の子だ!』なんて驚けるのも、朝ドラの醍醐味ですよね

 5位には『あんぱん』('25年)がランクイン。やなせたかし夫妻の生涯をモデルに、国民的キャラクター・アンパンマンの誕生を描いた。本放送終了後には、主演以外のキャラクターにスポットを当てたスピンオフ『あんぱん』特別編が4夜連続放送された。

“国民の孫”作品は4位に!

 また、作中で強いインパクトを残した作曲家・いせたくや(大森元貴)が主人公のオーディオドラマが放送されると“歴代最多聴取数”を記録。

 同作の人気の高さがうかがえる。中でも、アンケートでは「河合優実演じる次女・蘭子と、妻夫木聡演じる八木信之介のラブストーリーが見たい」(兵庫県・46歳・女性)との声が多数。大人なふたりの恋の行方が描かれる日は来るのだろうか。

 優等生の麗子と落ちこぼれの香子、正反対の双子がWヒロインを務めた『ふたりっ子』('96年)が4位に。実際に双子の子役、三倉茉奈・佳奈がヒロインたちの幼少期を演じ、その愛らしさから“国民の孫”として一世を風靡した。

 放送から30年がたった今も「当時のキャストのままの続編が見たい。令和の世で、登場人物たちがどんな人生を歩んでいるのかを知りたい」(千葉県・62歳・女性)との声が寄せられ、根強い人気を物語っている。

 いよいよトップ3の発表。3位にランクインしたのは、沖縄と東京を舞台にした『ちゅらさん』('01年)だ。主人公を演じたのは沖縄出身の国仲涼子。

 幼なじみとの思いを胸に上京し、看護師となる古波蔵恵里役をフレッシュに演じ、高視聴率を記録した。その後もパート2、パート3、パート4と単発の続編が制作された伝説的作品でもある。

『ちゅらさん』は私も大好きな作品です。えりぃの成長を軸にして、彼女を取り巻く周囲の人々も魅力的に描かれていました。頼りない父や兄の存在は朝ドラの定番ですが、この2人以外も見守りたくなるような愛すべき登場人物ばかりでした。彼らは今も、にぎやかで楽しい日々を送っているんでしょうね」(エスムラルダさん)

 アンケートの回答も「沖縄のゆるやかな文化や人とのつながりに癒された。また、ゆんたくの楽しそうなシーンが見たい」(京都府・58歳・女性)や「続編もたくさんあったが、“おばぁ”になったえりぃも見てみたい」(大阪府・56歳・男性)など、変わらぬ日々に思いを馳せる声が多く集まった。

 お見合いの5日後に結婚をした、水木しげる夫妻の波瀾万丈な半生をドラマ化した『ゲゲゲの女房』('10年)が2位に。

 松下奈緒演じる妻・布美枝の視点でドラマが進むため、水木さんをモデルにした売れない漫画家・村井茂(向井理)の幼少期や第2次世界大戦時などの描写は比較的少ない。

流行語を生んだあの作品がダントツの1位

 そのため「手塚治虫先生など、ほかのレジェンド漫画家との交流も見たい」(神奈川県・67歳・男性)、「鳥取出身の祖父が出征時の同期に水木しげる先生がいたと話していた。以来、水木しげる先生は自分の中では身近な存在。水木作品も大好きなので、先生の幼少期のエピソードも見たい」(三重県・35歳・女性)など、彼の人生にまつわるスピンオフを切望する意見が票につながった。

 そして、ダントツの1位に輝いたのは、『あまちゃん』('13年)。東京から岩手県北三陸市(架空の市)に引っ越してきた高校生・天野アキ(のん)が、祖母の影響で海女の世界に飛び込んだり、東京でアイドルを目指したり……と、脚本を務めた宮藤官九郎節がきいた予想外の展開に、多くの視聴者が釘づけになった。

 エスムラルダさんも「『あまちゃん』なら、どんなスピンオフも続編も作れそう」と太鼓判を押す。

『あまちゃん』は、主役のアキもさることながら、脇を固めるキャラクターが本当に魅力的でしたよね。どの人物を掘り下げても面白いでしょうし、彼らのその後も見てみたい。脚本家としても、続編やスピンオフが作りやすい設定です。放送後にいろいろありましたが、それを経たから今の『あまちゃん』は、すごみがあるでしょうね

 アンケートコメントにも「現在の三陸の状況と、それぞれの今を見たい」(東京都・40歳・女性)や「震災から15年。のんちゃんもようやくテレビで見かけるようになったので、今現在のスピンオフドラマを希望」(大阪府・56歳・男性)「アキがさらに有名になって、芸名を変えるストーリーが見たい」(長崎県・53歳・男性)など『あまちゃん』出演後に、のんがたどった人生のドラマ化を望む声もチラホラ。

 実現すれば、かなり攻めた内容になりそうだ。

『あまちゃん』本編も、朝ドラのギリギリを攻めた作品でした。'13年に東日本大震災を描くのは、宮藤官九郎さんはもちろん、NHKとしても相当な覚悟が必要だったはず。そうした姿勢と丁寧な作品作りが、今もなお愛される理由のひとつなのかもしれません。『虎に翼』の映画も、朝ドラではできなかった踏み込んだ表現に挑戦すれば、さらに多くの人の記憶に残る作品になるかもしれませんね」(エスムラルダさん)

 半年間、朝の15分を彩り、見る者の感情を揺さぶる朝ドラ。視聴者が「続きを見たい」と感じるのも、良作の条件といえそうだ。

取材・文/とみたまゆり

エスムラルダ 1972年、大阪府生まれ。一橋大学社会学部卒業。脚本家、ライター、ドラァグクイーン、歌手ユニット「八方不美人」メンバーとしてイベントや舞台公演、メディアで活躍

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  • 『ふたりっ子』では当時最終回に『羽生善治』出たもんなぁ。続編なら今は『藤井聡太』出るっしょ!
    • イイネ!3
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