西武渋谷店が本日閉店、朝から200人以上が行列 「ファッションの街渋谷」を作った百貨店

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2026年09月30日 11:51  Fashionsnap.com

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 2026年9月30日20時に、そごう・西武が運営する西武渋谷店が58年の歴史に幕を下ろす。それは、単なるいち商業施設の撤退にとどまらず、昭和から平成にかけて日本のファッションカルチャーをけん引し続けた「セゾン文化」の象徴の一角が、渋谷の街から姿を消すことを意味している。

「ファッションの街・渋谷」を作った西武グループ

 西武渋谷店がオープンしたのは、1968年のこと。池袋をルーツとする西武百貨店にとって、初の他地域への進出だったことに加え、当時の渋谷はライバル関係にあった東急グループが強固な地盤を築いていた。渋谷での西武の戦略が画期的だったのは、店舗の枠組みを超えて「街そのものをブランディングした」点にある。西武渋谷店の開店に伴い、店舗裏手の「区役所通り」を「公園通り」と改称するよう行政へ働きかけ、ヨーロッパの街並みを彷彿とさせる回遊性と洗練されたカルチャーの空気感を創出した。

 西武渋谷店は、これまで数々の前衛的なファッションを提案してきた。その代表例が、1968年にオープンした編集型ショップ「カプセル(CAPSULE)」だ。菊池武夫は2025年のFASHIONSNAPのインタビューに対し、以下のように語っている。

20代の終わり頃、僕の作品を気に入ってくれた西武百貨店から興味深いオファーが届きました。渋谷店(現・西武渋谷店)に若手デザイナーの作品を集めた「カプセル」というコーナーを作るので、そこに出品してほしいという依頼です。カプセルは今で言うセレクトショップの前身で、売り場のデザインも斬新でした。若い才能に光を当て、その後のDCブランドブームの先駆けとなったのではないかと思います。出品メンバーには、新進気鋭のデザイナーで当時まだ著名になる前の山本寛斎くんも名を連ねていました。(菊池武夫)

 その後、1980年代の日本を席巻したDCブランドブームにおいて、西武渋谷店は絶対的な聖地として君臨。川久保玲率いる「コム デ ギャルソン(COMME des GARÇONS)」や山本耀司の「ヨウジヤマモト(Yohji Yamamoto)」といった、気鋭ブランドの世界観を提示する空間を積極的に提供した。また、多くの海外ブランドを日本に導入したのも功績だ。伊藤忠商事と共同で「ジョルジオ アルマーニ(GIORGIO ARMANI)」の日本法人を設立したほか、「ラルフ ローレン(Ralph Lauren)」の日本法人も西武百貨店の子会社として発足した経緯がある。

 西武渋谷店を核とするセゾングループは、その後1973年の渋谷パルコ開館を皮切りに、1980年代には先進的なモードとクリエイティブを凝縮した「SEED(シード館)」、先端メディアとカルチャーを提示する「モヴィーダ館」、DIYと生活デザインの提案型店舗「ロフト(LOFT)」を次々にオープン。その後1980年代後半に渋谷は、若者たちから生まれたストリートファッション「渋カジ」に代表される数々のファッション・カルチャームーブメントの舞台となったこともあり、「渋谷=ファッションの街」というイメージが確立されていった。

 しかし、1990年代初頭のバブル崩壊とともに、巨大な文化複合体であったセゾングループは解体へと向かう。2000年代以降のファストファッションをはじめとする低価格ブランドの台頭、EC市場の拡大、そしてラグジュアリーブランドの路面店化は、従来の百貨店というビジネスモデルの地盤を揺るがしていった。ミレニアムリテイリングやセブン&アイ・ホールディングス傘下へと経営体制が変遷するなかで、西武渋谷店も生き残りを模索し続けた。しかし、近年の渋谷駅周辺における未曽有の超高層再開発の波と、土地建物権利者との賃貸借契約の終了という都市の構造変化の前に、ついに半世紀を超える歴史の幕を閉じる決断が下された。2020年の東急百貨店東横店、2023年の東急百貨店本店の閉店に続き、西武渋谷店が営業を終了することで、かつて「ファッションの街・渋谷」の骨格をなした大型百貨店は、この街から完全に姿を消すことになる。

閉店当日は200人以上が列

 営業最終日を迎えた今日のオープン前には、朝から小雨が続いていたにも関わらず、200人以上が列を作っていた。都内に住む60代の女性は「小さい頃から家族とよく買い物をしたり、食事をしたりしていた。今日は売り尽くしセールをしていると聞いて訪れた。掘り出し物が見つけられれば嬉しい」と語った。店内では、9月に入ってから続く雨模様の影響からか、傘やレインコートといった雨具のコーナーに人だかりができていた。最終日の店内では、「ワコール(Wacoal)」や「ミキハウス(mikihouse)」といったブランドのほか、各売り場で閉店の20時まで感謝セールを行っている。

 営業終了にあたって小林清 西武渋谷店 店長は、「日々お寄せいただいた温かいお言葉や、これまで西武渋谷店で過ごしていただいた、 かけがえのない時間の一つひとつが、私たち従業員にとって大切な財産となっています。閉店を惜しむ声を数多く頂戴し、あらためて皆さまに愛されてきた店であったことを実感しております。長きにわたり西武渋谷店を支えてくださったお客様、地域の皆様、お取引先の皆様、そして渋谷の街でともに歩んできたすべての皆さまに、心より御礼申し上げます」とコメントしている。

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  • 強盗ゴトウ、ピストル堤。 っての、知らない世代の方が圧倒的だろうなあ・・・昭和は遠く成りにけり(遠い目)。
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