
気象庁の気象研究所は先月発生した千葉豪雨の詳しいメカニズムを解析し、「スコールライン型」と呼ばれる通常は停滞しないタイプの積乱雲のまとまりが長時間にわたって停滞する、珍しい現象だったと明らかにしました。
気象庁 気象研究所 足立透 室長
「にわかには少し信じられなかった。我々の知見が十分に積み上げられていないようなものが発生してしまい、それが災害に繋がってしまうということが衝撃的なところがございました。今回のことを通して、きちんと解明していかなくてはいけないということを思いを新たにしている」
「スコールライン型」と呼ばれる積乱雲のまとまりは、積乱雲自身が降らせた雨によってできた冷気が前へ広がり、その先端で暖かく湿った空気を押し上げることで、新たな積乱雲が次々と発達することが特徴です。
通常「スコールライン型」の場合、冷気が進むとともに雨が強いエリアも早い速度で移動しますが、千葉豪雨ではこれが長時間にわたり房総半島付近に停滞したということです。
この原因として、冷気が雨雲のまとまりを東へ押し進める一方、太平洋からは暖かく湿った東風が吹き込み、互いに押し合う形となったためだとしていて、積乱雲のまとまりの移動速度は“ランニング以下”だったということです。
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「スコールライン型」は非常に発達した積乱雲を伴い、激しい雨をもたらすのが特徴で、千葉豪雨でも積乱雲は上空15キロ以上に達していたということです。
さらに、雨雲の北側部分では上昇気流を局地的に強める渦も発生。これが、特に強い雨をもたらす一因になったとみられています。
気象研究所の担当者は「研究者として、『スコールライン型』は速いスピードで動くことが常識だったので驚きだった。メカニズムにはわかっていないところもあり、解明していきたい」としています。

