臨時国会、1日召集=参院選後初、関税巡り論戦

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2025年07月31日 21:01  時事通信社

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時事通信社

首相官邸に入る石破茂首相=31日午前、東京・永田町
 第218臨時国会が1日召集される。会期は5日までの5日間。7月の参院選で自民、公明両党が大敗し、衆参両院で過半数を割ってから初めての国会となる。与野党は日米関税交渉の合意を受け、石破茂首相(自民総裁)も出席して衆参予算委員会の集中審議で論戦を交わす。ガソリン税の暫定税率の年内廃止に向け、実務者協議もスタートさせる。

 参院は1日、自民の関口昌一議長を再任し、立憲民主党の福山哲郎元幹事長を副議長に選出。常任・特別委員長なども選び出す。懲罰委員長には参院選で躍進した参政党の議員が就任する。天皇陛下をお迎えして開会式も行われる。

 自民内から退陣論が上がる首相は、関税合意の着実な履行を続投理由の一つに挙げる。これに対し、立民の野田佳彦代表らは合意文書を交わしていないことを問題視しており、4日に衆院予算委、5日に参院予算委の集中審議で、政府の対応が適切か追及する方針だ。経済対策の策定や2025年度補正予算案の編成なども要求する見通しだ。

 与野党は7月30日、暫定税率の年内廃止で合意した。立民、日本維新の会、国民民主党など野党は1日、廃止法案を衆院に提出し、税収減への対応策などについて与党と実務者協議に着手する見込み。本格的な与野党の論戦や廃止法案の審議は秋に想定される臨時国会に持ち越される。

 自民は会期末後の8日、党の正式な意思決定機関である両院議員総会を開く。首相は参院選大敗の責任について所属議員から改めて厳しい追及を受けるとみられる。 

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