知ればイメージがガラリと変わる「ピアスの意外な事実」10個

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2014年02月09日 08:00  &Mama

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知ればイメージがガラリと変わる「ピアスの意外な事実」10個

日本では禁止されているけど”海外では全く問題視されていない”こと、結構あると思いませんか?


例えば、ピアスもそのひとつ。日本では子どもがつけていると、ほとんどの学校で校則違反になってしまいます。しかし海外では、赤ちゃんの頃からつけている国がいくつかあるのです!


そんなピアス事情について調査すべく、筆者の周辺で取材を行ったところちょっと意外な事実がわかったので、国ごとにご紹介していきます!



■1:インド



ヒンズー教徒の伝統的な儀式として、生後1年以内か3歳の時に女の子にピアスの穴あけを昔から行ってきたインド。


ピアスをする理由は厄払い、耳が視覚のツボだから刺激すべきという鍼師の考えなど複数の説があります。



■2:スペイン



スペインでピアスは女の子の証! 出産した病院で退院前にあけるなど、月齢が低いうちにピアスをつけることが多いです。


月齢が上がるとピアスを触って感染症にかかる恐れが高くなるため、動き出す前にあけたいと考えるためです。


ピアスをしていないとみんなに「なんで?」と聞かれるほど、習慣の一部となっています。



■3:ブラジル



昨年ブラジルのスーパーモデル・ジゼルが、ピアスをつけた7カ月の娘との写真が公表され、他国で物議をかもしました。


でも美女大国ブラジルでは、女の子に産まれたら必ずピアス! 産後、退院前にあけることも。


筆者のブラジル人の友人は「私の生後3日目に、パパが開けてくれたのよ」とのこと。理由は「男女の見分けがつきやすいから」。



■4:グアテマラ



中南米全体がそうですが、グアテマラでも女の子は皆ピアスをつけています。赤ちゃんが産まれて母親の手元に来る前に、ピアスがあけられることも……。


歴史的いきさつからスペインの文化を踏襲するため、”女の子のしるし”としてピアスが当たり前のことなのです。



■5:ドイツ


ドイツでも幼いうちにピアスをあける子どもがいます。


ただ2012年に親が3歳の子どもに医療機関ではないところでピアスをさせ、裁判所が親の責任のあり方を問題提起した事件がありました。


それから子どものピアスはするべきか、するべきではないか、子どもへの親の責任について議論が活性化されています。



■6:イギリス


昨年のイギリスのジュエリー比較購入ウェブサイトによる市場調査で、女の子がピアスをする年齢の平均が10年前に13歳だったのに対し現在は7歳との結果。


一方「ピアスは品がない」と抵抗がある親が多く、「父親が反対した」が7割以上、半数以上の母親が「12歳以下のピアスを法律で禁止すべき」と考えています。


それでもピアスを許可した理由は「プレッシャーに負けた」。ただ、イギリスのような他民族国家では、民族によりする派と反対派と意見がわかれます。



■7:アフリカ・エウェ族



ガーナ共和国、トーゴ共和国、ベナン共和国に住むエウェ族の人々は、生後7日目に名付けの儀式と共に、赤ちゃんにピアスの穴あけをします。


アフリカの人々は、赤ちゃんが霊界から部族のための大切なメッセージや使命を持ってくると信じるので、この儀式はとても重要なもの。


部族社会の中では男女異なった責任があるので、産まれた時からそれが意識できるように、女性はピアスをあけ女性性を強調します。



■8:ナイジェリア



ナイジェリア出身・有名ママブロガーのトラ氏によると、「ピアスは女の子の象徴でナイジェリアの人々にとって大切な伝統。


生後すぐに病院でピアスの穴あけをしてもらうのが習慣」とのこと。月齢が低い赤ちゃんは痛みを覚えていないし、ピアスをいじることもないから早い方が良いと考えられています。



■9:イラン


生後6日目に赤ちゃんの名付け祝いと共に、魔除けの意味でピアスの穴あけを行います。6日目に母親と赤ちゃんが魔物に襲われる危険があると信じられているためです。


ピアスに加えコットンの玉を黒くなるまで焦がしたものを母親の頭上の壁に飾るなど、家族、親戚一同で儀式をします。



■10:エジプト



ピアスの起源はエジプトとの説があり、古代魔除けの意味で始まった赤ちゃんのピアスが現在でも一般的に行われます。


生後7日目に”スブー”と呼ばれる誕生祝いを行い、名付けとともにピアスの穴あけを実施。家じゅうに厄払いの塩を撒き、赤ちゃんをバスケットに乗せて巡回し、家族や親戚で盛大に祝う儀式です。



いかがでしたか? 「こんな意味があってピアスをつけている国があるんだ」と興味深くありませんか?


そもそも、なぜピアス事情が気になったのかというと、国際結婚をした筆者が親戚に「(娘の)ピアスはまだ?」と聞かれて驚いたから。それで、「他国では子どものピアスが違う風に受け入れられているのかも」と思って記事にしたのです。


それで調査をしてわかったことが、日本では親がファッション感覚で子どもにつけるものですが、海外のある国々では子どものピアスの長い歴史があって”文化に深く根付いているもの”だということ。


みなさんも、周りにピアスをつけた外国人の子どもがいたら、「こんな理由があるのかも」と想像してみては?



【参考】


※ Nairs Academy of Information, Research and Services, Kerala, India.


※ Ears pierced at birth for Latin American Girls − Vagabond Journey


※ アイテムについて − 株式会社ベーネユナイテッド


※ Judge questions legality of child ear-piercing − The Local


※ When Is It Too Young for a Child to Get Ear Piercings? – What to Expect


※ The Ewe people − Blackethics.com


※ RITES OF PASSAGE – African Cultural Initiation Rites − African Holocaust


※ 世界のお産(エジプト) − Care the World


※ Culture Clash: Baby Ear Piercing & Latinos − mamiverse


※ Children’s rights to phisical integrity − Pariamentally Assembly Council of Europe


※ The Great Ear Piercing Debate in Our Multicultural Home − In Culture Parent


※ Ear piercing: average age is 7 − Made for Mums


※ Parents ‘should approve skin piercings for under-16s’ − BBC News


※ PIERCING MY BABY’S EARS IN THE UK − Call Me Mummy! by Tola Famakinwa-Omoniyi


※ Birthday and Rituals of Birth − Iran Chamber Society


※ The Sebou Ceremony: Bringing a modern Egyptian baby into the world − Tour Egypt



【取材協力】


※ Mrs. Sunisha・・・インド出身声楽家



【画像協力】


※ Mr. Wade Shepard − Vagabond Journey


※ Mrs. Katie Gums – A Kup of Katie



このニュースに関するつぶやき

  • カナダ留学中に開けたな。穴を開ける痛みより、馬鹿デカイ機械にバチンと挟まれるのが痛かった…。
    • イイネ!1
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