「るろ剣」蒼紫と翁の激闘公開「原作の蒼紫より熱いかも」

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2014年02月10日 08:00  コミックナタリー

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「るろうに剣心 京都大火編/伝説の最期編」より、伊勢谷友介演じる四乃森蒼紫(右)と、田中泯演じる翁こと柏崎念至の戦闘シーン。(c)2014「るろうに剣心 京都大火/伝説の最期」製作委員会
昨年9月下旬、和月伸宏原作による実写映画「るろうに剣心 京都大火編/伝説の最期編」の撮影現場取材が行われ、伊勢谷友介演じる四乃森蒼紫と、田中泯演じる翁こと柏崎念至の戦闘シーンが報道陣に公開された。

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この日撮影が行われたのは、太秦・東映京都内に再現された料亭「葵屋」。2週間で建てられたというこの2階建てのセットは、庭の木々に至るまでが精密に作り込まれている。この一室で伊勢谷と田中はワイヤーアクションも交え、激しい戦闘シーンを長時間にわたって演じていく。

2011年公開の映画「あしたのジョー」で力石徹役を演じて以降、あまり身体を鍛えていなかったという伊勢谷は、今作の撮影を「とにかく過酷」と語る。取材に応じる手には氷が握られており、脚の筋肉を冷やしながら「谷垣(健治)さん率いるアクションチームが目指すものがとても高いところにあるので、気力、精神力を含めて追いつくのに精一杯」と悔しさを露にした。

また蒼紫というキャラクターについて、まだ自分の中で消化しきれていないといい、「マンガの中では戦っても何してもずっとこんなまま(仏頂面)なので、迫力に欠けるというか、自分の気持ちが乗っからない気がして。もしかしたら(自分の演技は)普段の蒼紫より少し熱いところがあるかもしれない」と、自身の役作りを分析してみせる。

対してダンサーとして活躍する田中は、踊りとアクションとの違いについて「踊りには戦うということがなく、唯一の敵は自分。(アクションは)自分の動きに相手の動きを受け入れたり反発したり、そうしたことがとても新鮮でしょうがない」とコメント。「全然うまくいかないですけど、うまくいかなかったり、キツかったり、さまざまな感情が起こること全部がおもしろいんです」とやりがいを語った。伊勢谷はそんな田中について「泯さんがすごいのは絶対に諦めないところ。キツい現場なのに、僕がメディカルトレーナーにマッサージを受けている横で自分で運転して帰ったり。こうしてご一緒できることが光栄です」と尊敬の眼差しを向ける。田中も伊勢谷の印象を「とっても素敵な人ですよ」と語り、互いにリスペクトを表明した。

そして大友啓史監督は「2人の戦いを早く見せたい。面白いですよ」と自信たっぷり。キャスティングについては「演技をする以前に身体の存在感があることが、この映画にとってすごく大事」と説明し、「泯さんは史上最強の68歳。そして伊勢谷さんはもう数年で40歳。そういうキャストが肉体を使ってアクションをやることで、原作のマンガというフィクションを凌駕していくところを見たい」と意気込みを見せた。

映画「るろうに剣心 京都大火編/伝説の最期編」は、2部作で今夏ロードショー。「京都大火編」は8月1日に、「伝説の最期編」は9月13日にそれぞれ公開される。

このニュースに関するつぶやき

  • 原作に対するリスペクトが少しでもあれば、このキャスティングがそもそも年齢的にも無理矢理だとわかるはずなんだがな…
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