BTCC第2戦:スバル・レヴォーグにポールポジション剥奪の波乱。アベンシス今季2勝目

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2017年04月19日 17:03  AUTOSPORT web

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レース1予選で繰り上がりポールとなったロブ・オースティンの旧型トヨタ・アベンシス
4月15〜17日にドニントンパークで開催されたBTCCイギリス・ツーリングカー選手権第2戦は、予選でポールポジションを獲得したチームBMR新加入のアシュリー・サットンに対し、スバル・レヴォーグに「規定ブースト圧の違反」が見つかったとしてタイム抹消の裁定が下される衝撃の幕開けとなった。

 今季からBMWワークスとなったウェスト・サリー・レーシング(WSR)のコリン・ターキントン、ホンダワークスのチーム・ダイナミクス、マット・ニールといった面々とポールを争ったサットンは、セッション中盤早々に1分10秒の壁を破り、ラップレコードとなる1分09秒412をマーク。

 その後、ターキントンのマシンからクーラント漏れが発生し、赤旗中断の余波もありそのまま移籍後初ポールが確定。しかし、予選後の車検でプースト圧の規定違反が見つかり、ポールポジションが剥奪されてしまった。

 この結果、2番手タイムを記録していたスピードワークス・モータースポーツの旧型トヨタ・アベンシスをドライブするロブ・オースティンが、繰り上がりでチーム初のポールポジションを獲得した。

 3ラウンドが開催される日曜最初のレース1は、ポールスタートのオースティンに対し、4番グリッドに位置していた開幕勝者の新型アベンシス、トム・イングラムがチャージ。

 2台をかわしてコーナーに飛び込むと、オースティンとレーザーツールズ・メルセデス・ベンツAクラスのエイデン・モファットを引き連れてのオープニングラップに。

 しかし、ハードタイヤと開幕戦のサクセスバラスト66kgが重くのしかかったイングラムは、3周目にオースティンをかわして猛追してきたモファットとのバトルに陥落。5周目に首位の座を明け渡すと、その後もオースティン、ニール、ターキントンに先行を許し5位でフィニッシュ。

 レースは20歳の若手、モファットがうれしいBTCC初勝利を挙げる結末となった。

■レース3は雨絡みで混乱。シビック・タイプRが失格処分に

 現地14時30分にスタートが切られたレース2は、レース1勝利によりポールスタートとなったモファットが75kgのバラストと、選択していたハードタイヤに苦しめられる。

 スタートでオースティンの旧型アベンシスとターキントンのBMW125i Mスポーツをなんとか抑えたモファットだが、その間隙を突いてWSRのもう1台、ロブ・コラードのBMWが2番手に浮上。そして2周目にはイングラムの新型アベンシスがコラードを交わして2番手となると、4周目にはトップを走るモファットの背後へ。

 なんとかオーバーテイクを防ぎたいモファットだったが、1コーナーから続く中速右コーナーのクレーナー・カーブで並ばれ万事休す。続くヘアピンで首位の座を明け渡した。これでイングラムはレース1の雪辱を晴らす今季2勝目。

 さらにこのレース2を盛り上げたのは、レース1をタイム剥奪で31番手から戦ったスバル・レヴォーグのアシュリー・サットン。13番グリッドまでポジションを上げてスタートしたこのレースで、中盤までに6番手に浮上。その後も1周1台のペースでターキントン、シェドン、モファットを仕留め、コラードに次ぐ3位表彰台までカムバックを果たす驚異の走りを披露した。

 そして最終レース3は17時を回ってコースに雨が落ち、フルウエットコンディションのなかスタート。しかしオープニングラップで複数台がコースオフする状況で赤旗となり、長らくの中断を余儀なくされる。

 再開後もシェドンのシビックがリバースポールのシボレー、デイブ・ニューシャムをかわしトップに立った直後に、川となった雨量に足元をすくわれスピン。

 その後もヘアピンで複数のマシンが飛び出し、再度の赤旗リスタートとなったが、ニールはグリッドに復帰できず無念のリタイア。最終的にチームメイトのシェドンがトップチェッカーとなったが、ここでもホンダ・シビック・タイプRに車高規定違反が見つかり失格に。

 チームダイナミクスの抗議も実らず、2位に入っていたWSRのターキントンが今季初勝利を得ることとなり、最初から最後まで波乱ずくめの週末となった。

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