PM2.5やPM10をはじめ深刻な大気汚染が問題となっているなか、その状況を数値でリアルタイムに知ることができる「大気質指標」に神経をとがらせる北京市の人々。4日、尋常ではない数値を記録したと北京の総合情報サイト『thatsmags.com』ほかが大きく報じた。
北京市では先月17日にもその被害に見舞われていたが、4日には少し先の視界もくすむなど、かつてないほどの深刻な黄砂に苦しんでいるもよう。市当局はこれを受けて午前5時30分には黄砂被害に関する警告を発令。有害物質が多く含まれていることから、市内は
大きなマスクで鼻と口を覆う人々であふれかえっている。
黄砂により北京市では「大気質指標(AQI)」が大きく跳ね上がったが、『AirVisual』によれば最悪となったのは4日早朝で、市内の観測地点によってはPM2.5の数値が1立方メートル当たり630マイクログラム、またPM10の数値が905をマークした。ちなみにAQIの数値で301〜500は「Hazardous(危険)」とされている。
北京市の状況は5日には少し改善しているが、このたびの黄砂でもっとも深刻な数値を記録したのはモンゴルに接する内モンゴル自治区であったという。
偏西風に乗って日本にも飛来する黄砂は、主にゴビ砂漠や黄土高原などで巻き上げられた黄土に含まれる土壌・鉱物粒子である。そのため世界の被害状況をみればワーストにはイラン、インド、サウジアラビアの都市名が並んでおり、中国はこれでもまだマシであるという。黄砂がひどい日はマスクをしてなるべく外出時間を少なくし、空気清浄機などに頼ることも大切である。
出典:http://news.163.com
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)