チャンピオンズリーグ(CL)決勝が3日に行われ、ユヴェントスとレアル・マドリードが対戦した。
21年ぶり3度目の優勝を狙うユーヴェと史上初の連覇を目指すレアルが、欧州王者の座を懸けて激突。両者が決勝で顔を合わせるのは19年ぶりで、前回はレアルが1−0でユーヴェを破り、7度目の欧州制覇を果たしていた。
最初のチャンスはユーヴェ。7分、ペナルティエリア手前中央でセカンドボールを拾ったミラレム・ピアニッチが右足を振り抜くと、シュートは枠の左隅を捉えたが、GKケイロル・ナバスの好セーブに阻まれた。
徐々に主導権を握ったレアルは、20分に先制に成功した。クリスティアーノ・ロナウドからのパスを受けたダニエル・カルバハルがエリア内右からマイナスの折り返し。リターンパスを受けたC・ロナウドがエリア内中央で右足をダイレクトで振り抜き、ゴール左隅に沈めた。
だが、ユーヴェも黙ってはない。27分、敵陣中央のピアニッチからのロングパスに、エリア内左に走り上がったアレックス・サンドロがダイレクトで折り返す。中央のゴンサロ・イグアインもボールを落とさずつなぐと、エリア内左のマンジュキッチが胸トラップから豪快なバイシクルシュート。ボールはGKの頭上を越えてゴール右隅に決めた。
試合は1−1のまま折り返し、後半の61分に再び動いた。こぼれ球に反応したカゼミーロがエリア前中央からダイレクトで右足を一閃。シュートは相手DFに当たり、GKジャンルイジ・ブッフォンも届かないゴール左隅に吸い込まれた。
勝ち越しで勢いに乗ったレアルは直後の64分、ルカ・モドリッチが右サイドの深い位置からクロスを送ると、ニアに走り込んだC・ロナウドが右足で合わせてゴール左隅に決め、リードを2点に広げた。
突き放されたユーヴェは66分にアンドレア・バルザーリを下げてフアン・クアドラードを、71分にピアニッチを下げてクラウディオ・マルキージオを投入し、反撃を狙う。81分、右サイドからのFKでダニエウ・アウヴェスからのボールを、ニアのA・サンドロが頭で合わせるが、シュートはわずかに枠の左に外れた。だが84分、入ったばかりのクアドラードがこの日2枚目のイエローカードで退場し、万事休す。
レアルはさらに90分に途中出場のマルコ・アセンシオが追加点を決めて、4−1で勝利。1992−93シーズンにCLが始まって以降、史上初の2年連続で最多12回目の欧州制覇を果たした。
【スコア】
ユヴェントス 1−4 レアル・マドリード
【得点者】
0−1 20分 クリスティアーノ・ロナウド(レアル)
1−1 27分 マリオ・マンジュキッチ(ユーヴェ)
1−2 61分 カゼミーロ(レアル)
1−3 64分 クリスティアーノ・ロナウド(レアル)
1−4 90分 マルコ・アセンシオ(レアル)