「妹さえいればいい。」声優座談会:“妹好き”に負けない、独自の趣味趣向を主要キャスト3人が告白

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2017年10月06日 20:44  アニメ!アニメ!

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「妹さえいればいい。」声優座談会:“妹好き”に負けない、独自の趣味趣向を主要キャスト3人が告白
平坂読原作のライトノベル『妹さえいればいい。』(小学館「ガガガ文庫」刊)が今秋アニメ化し、10月8日より放送スタートする。妹モノばかりを書き続ける妹バカの小説化・羽島伊月を中心に、個性豊かなキャラクターたちが繰り広げる青春ラブコメ群像劇だ。作家として悩みながら自身の個性(性癖)を探求する様は、第1話から視聴者の度肝を抜くに違いない。

アニメ!アニメ!では、メインキャストより羽島伊月役・小林裕介さん、羽島千尋役・山本希望さん、可児那由多役・金元寿子さんの3人による座談会を実現。本作には自分の趣味趣向を爆発させる“個性的”なキャラが目白押しだが、それを演じる3人もそれぞれの「コレさえあればいい」という独自の趣味趣向を持っていることが明らかとなった――。
[取材・構成/奥村ひとみ]

『妹さえいればいい。』
imotosae.com/
2017年10月8日よりTOKYO MX、サンテレビ、KBS京都、BS11、AT-Xにて放送開始



■小林「山本さんにはツッコまざるを得ないんです!」

――まずは原作を読んだご感想や、ご自身が演じるキャラクターの印象を教えてください。

小林裕介さん(以下、小林)
この作品はファンタジーではなく普通の世界が舞台なのに、まっとうな人間の主人公の伊月がここまでヘンテコリンな頭の持ち主で大丈夫なのか? と思いました(笑)。

山本希望さん(以下、山本)
まさに平坂先生にしか書けない世界観だし、文章であそこまでクレイジーさを表現できるって、もはや才能というより度胸だと思います!

金元寿子さん(以下、金元)
タイトルが『妹さえいればいい。』だから、どんな妹が出てくるのか思っていたら…まさかの展開で衝撃でした(笑)。伊月はラノベ作家ですけど、平坂先生がどれくらいご自身を伊月に投影されているのかも気になります。

小林
読み進めていくうちに、伊月にも作家としての悩みがあったり、才能ゆえにひねくれている部分があるんだと分かってきて、そういう人間ドラマにはグッとくるものがありました。でも彼の性癖については僕は何ひとつ共感できません(笑)。


山本
いや、分かんないよ? 全部のアフレコが終わった頃には分かるかもしれないし!

小林
絶対にないでしょ!(笑)あったら人としていろいろ終わる!

山本
けれど、自分のやりたいことを貫ける伊月は私からすると羨ましいです。とはいえあまりにも好きなものを持っている伊月は……男性としてはちょっと怖いかもしれない(笑)。


金元
なんというか、妄想のアウトプットが狂気じみてる(笑)。私が演じる那由多は過去に伊月の小説に心を救われたので、伊月はしっかりした人なんだとは思っているんですが、あの狂気には子どもは絶対近づけちゃいけない……

小林
「見ちゃいけません!」ってヤツじゃん!

金元
それでも伊月は周りの皆からとても好かれているし、なんだかんだで担当編集の土岐さんも目をかけているのは、彼の人柄が良いからなんだろうなと思いますよね。

山本
その点、千尋はホントできた弟ですよ。学校が終わってからわざわざ兄の伊月の家まで行って、料理までしてあげて。私は5人姉弟のなかで一番年上なので下の子たちの面倒を見ていましたけど、弟という立場でそれができる千尋はすごい!


金元
千尋は物腰柔らかで優しいし、私もあんな弟が欲しいです。

――個性豊かなキャラクターが揃っていることが伝わってきますが、一緒にアフレコをしていてお互いに「この人は変わってるなぁ」と感じることはありますか?

山本
(小林さんを見ながら)なんか圧を感じる!(笑) 「変なこと言うなよ?」ってこと!?

小林
いやいや、圧力かけてないから! まあ、山本さんは変わってるけど(笑)。

山本
それを言うなら小林さんだって! お互い人見知りなのもあって、最初は小林さんはすごく静かな方だと思っていたんですよ。それが、以前に小林さんが演じたキャラクターの幼少期を私が担当したことがあり、たまたまそのキャラクターの誕生日に収録現場が一緒だったのをきっかけによくしゃべるようになったんですが、それからというもの小林さんからのツッコミがすごいんです!

金元
ツッコミすごいよね(笑)。

小林
山本さんは、その日まで敬語だったのが、次に会ったらもう「あ、そういえばさー」とタメ口になってたんですよ。仲良くなったにしても距離を詰めるスピードが異様に早い! しかも思ったことをストレートに言うから、こっちもツッコまざるを得なくなって、そしたら「ツッコミが激しい」なんて言われて……でも違うんです! あなたのボケが激しすぎるんです!(笑)。

金元
ふたりのやり取りは漫才みたいで、私は見ていてすごく楽しいよ(笑)。


小林
仲良く接してくれるのは嬉しいんですが、僕はけっこう現場で年長になることが多く、なかなか山本さんみたいなパターンはいなかったのでビックリしましたよ。

山本
少し会わないと、すぐに距離感を忘れちゃうところがあるんですよね……(笑)。でもたしかに、よく皆から「変わってるね」と言われます。私の中では男性の胸毛って、父親にあったものだからか普通なんですよ。むしろ胸毛のある男性にトキめくんですが、それを皆に言うと「おかしい」って言われます。

金元
たしかに、それはツッコまざるをえない(笑)。

小林
ツッコミ心がなくてもツッコミたくなるでしょ?(笑)。

金元
でも希望ちゃんは天然タイプかと思いきや、けっこうしっかりしているんですよ。そこが両立しているのがすごく魅力的だし、距離感を忘れるって言ったけど、初対面からフレンドリーに接してくれるのがすごく素敵だなと思います。私も割と人見知りしちゃうんですけど、気を張らずにいさせてくれて。

山本
ホントに!? 嬉しい〜、泣いちゃう! そんなひーちゃんは、多くをしゃべらないんだけどしゃべった時には絶対、面白いんですよ! 会話のポイントをちゃんと押さえて絶妙に落としてくれるのがすごいって前から思ってた。

金元
ありがとう(笑)。


小林
金元さんは常に自分のペースを崩さないよね。

金元
マイペースってよく言われるんですけど、私はすごく相手に合わせているつもりなんですよ?(笑)

小林
いや、それが悪い気持ちじゃなくて、気が付くと金元さんの波長に合っちゃうんだよ。いつのまにかペースに巻き込まれていく、独特な空気感が持ち味だと思う。


■ペットとのコミュニケーションがそれぞれ個性的すぎる!

――伊月にとっての妹のように、皆さんが愛してやまないものを教えてもらえますか?

金元
私はインコをかれこれ5年くらい飼っているんですけど、たまに可愛すぎて食べちゃいます。

――食べる!?

金元
かぐわしいんです。

山本
インコを食べるっていう人いるよね。バニラの味がするとかで、頭のほうから口に入れて鼻で呼吸するんだ、って。

金元
インコ味のアイスが登場したこともあるし、割と鳥飼ってる人のあるあるだと思いますよ。私も頭から半分くらいまで食べます。

小林
それは……汚くはないの?

金元
そんなの気にならないくらい愛してるから(笑)。



――な、なるほど……! ネコを飼っている人は肛門を舐めたりするらしいですもんね。

山本
えっ!?

小林
そ、それは体験談ですか……? なんとアブノーマルな……。

――いや、これは私の体験談ではなく人から聞いた話で……!!

小林
まあまあ、親は赤ん坊のお尻を拭いても全然気にならないって言いますし……そういうことだよね!

――優しいフォローをありがとうございます!(?) 気を取り直して、小林さんと山本さんが愛してやまないものは?

小林
山本さんは胸毛でしょ?

山本
胸毛も好きだけど(笑)。私もペットかなぁ。もともと犬を飼っていたんですけど、里親に出すつもりで拾ってきた子ネコを犬と接触させてみたらすごく仲良くなったんです。犬のおっぱいを子ネコが飲み始めちゃって、犬もそれを受け入れていたので「これは運命だ!」と思って、それから一緒に飼っています。2匹いたらお留守番も寂しくないだろうし、お互いにじゃれあって遊んでいますね。

――山本さん独自の愛し方はありますか?

山本
私はお尻は舐めないですよ。

――それは分かってます!(笑)

山本
まあそれはないにせよ(笑)、犬のお尻に顔をうずめて寝るのが好きです。私が寝ていると犬が勝手にベッドに入ってくるんですけど、私のほっぺにお尻をドンと置いてくるんです。さらに反対側のほっぺにはネコが来て、どっちを向いてもお尻に挟まれて寝るのがめちゃめちゃ気持ちいいんです。いつもスリスリしてます(笑)。

愛犬と愛猫に顔を挟まれる、至福のときを再現する山本さん
――小林さんはいかがですか?

小林
(しばらく考えて)ないんですよねぇ。でもこれから愛したいものという意味では、僕もペット繋がりで、イグアナが欲しいと思っているんです。なんかあの顔が好きで。

山本
小林さんもイグアナっぽいもんねー。

小林
それはバカにしてんの!?(笑)

山本
いやいやいや、今日の服の色がそう見えるのかな〜……!(笑)。

金元
イグアナって何を食べるの?

小林
本来はコオロギとかネズミを食べるんだけど、僕が飼いたいのはイグアナの中でも草食のグリーンイグアナだから、虫が苦手な僕でも飼えるかな、って。あとは勇気だけかな。飼ったら一緒に寝られますからね。

山本
じゃあ、伊月が妹のパンツを食べるみたいに、イグアナの脱ぎたてのパンツを……!

小林
さすがにそれは(笑)。

金元
でもイグアナに服を着せるのは可愛いかも。

――では、最後にこの作品の見どころと、皆さんの「○○さえあればいい」というものを教えてください。

金元
なんだろう……「おにぎりさえ」……。

山本
今お腹すいてるだけじゃん!(笑)

金元
っていうのは冗談で(笑)、「皆さんが作品に対する興味さえあればいい」! のどかな日常を描いているようで急に刺激的なシーンが出てきたり、すごく驚きと楽しみの多い作品です。那由多は言動がストレートで、少し突飛かなと思うようなところもありますが、そこには伊月への大きな愛情があることを忘れないで見守ってあげてほしいです。

山本
私はやっぱり、「胸毛さえあればいい」ですかねぇ。男性には胸毛がないと寂しいんですよ(笑)。子どもの頃はお父さんの胸をスリスリしながら寝ていましたし、今も犬のお尻の毛で寝ているので、私は毛が欲しいのかもしれません(笑)。
見どころはというと、ブッ飛んだキャラクターがたくさん出てきますが、共感できる心情や、業界のあるあるもいろいろ出てきます。そういうところも楽しんでいただけたら嬉しいです。

小林
「リフレッシュの時間さえあればいい」。仕事の合間の数時間とかではなく、ちゃんと心をリフレッシュできる時間が欲しいですね。映画を見て買い物をして、それからちょっと美味しいものを食べる、みたいなことでいいから、きっちりと心を休める時間はやっぱり嬉しいですし、『妹さえいればいい。』はまさにそんなアニメなんじゃないかな、と僕は思っています。「よし、見るぞ!」と気合いを入れなくても許されるというか、たまたま放送を見て「バカだなー!」と思いながらも、「でもなんか楽しかったな」とリフレッシュできるアニメ。心を空っぽにして見られて、見終わったら笑顔になれる、そんな素敵な作品ですので、肩肘張らずに楽しんで見てください!

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