飼い主の亡骸に1か月間寄り添い続けた犬(米)

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2017年12月04日 04:03  Techinsight Japan

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飼い主の亡骸に寄り添い続けたグレイハウンド犬(画像は『Harris County Animal Shelter Pets In Need 2017年11月19日付Facebook「497677 UPDATE: SO HAPPY to report she left with a rescue today!」』のスクリーンショット)
飼い主がひっそりと息を引き取った後、犬は身動きすることなくその亡骸に寄り添い1か月を過ごしていた。米テキサス州でこのほど、飼い主を亡くした1頭のグレイハウンド犬が保護された。海外動物専門サイト『The Dodo』や英メディア『Metro』が伝えている。

テキサス州ヒューストンで、レースをリタイアしたグレイハウンドのドリー(メス 推定年齢9歳)は飼い主が息を引き取った後、亡骸に寄り添い続けた。そのまま過ごしていたところを「Harris County Animal Shelter Pets In Need(ハリス郡動物保護施設)」のスタッフらによって保護された。

11月19日、同施設のFacebookアカウント「Harris County Animal Shelter Pets In Need」には「とても悲しい出来事がありました。1か月前に亡くなったとされる飼い主の遺体が今日、発見されました。私たちは亡骸のそばにいたこのグレイハウンドを本日救出しました」というメッセージとともに、痩せ細ったドリーの動画が投稿された。

飼い主の遺体と共に1か月を過ごしていたドリーは、保護された後も飼い主を失ったことを悲しんでいるかのように伏目がちで体重も落ちていたようだ。施設スタッフは、もしかしたらドリーの飼い主だった人物の家族が引き取りに来るかも知れないと思い、施設でドリーの世話を数日間続けたが、残念ながら誰も現れることはなかった。

その後、ドリーは「Greyhound Pets of America(米グレイハウンド協会、GPA)」のヒューストン支部に引き取られ、現在は新しい飼い主が見つかるまで一時預かりの里親のもとで暮らしているという。

GPA代表のアーデン・タッカーさんは「ドリーを抱え上げた時、当然のことながらストレスがかなり溜まり怯えきっている様子でした。しかしそれも最初の2日ほどで、その後は落ち着きスタッフや他の動物たちにも慣れたようです。失った体重ももとに戻り、体調は順調に回復しています」と話している。

人間に忠実な犬だからこそ、飼い主が息を引き取った後でもその場を離れることなくひたすら寄り添い続けたのだろう。信頼していた飼い主が悲劇的な死を遂げたことは、ドリーにとって相当ショックであったに違いない。このニュースを知った人からは「忠実な犬だからこその悲劇と言えるね」「なんで飼い主の家族が引き取ってあげないの」「遺体に寄り添い続けた犬もかわいそうだけど、ひっそりと亡くなって1か月間誰にも気付かれなかった飼い主も本当にお気の毒」「どうかドリーに素敵な飼い主が見つかって幸せになれますように」といった声が寄せられている。

画像は『Harris County Animal Shelter Pets In Need 2017年11月19日付Facebook「497677 UPDATE: SO HAPPY to report she left with a rescue today!」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)

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