KinKi Kids 堂本剛、親友の前だけで現れる“素”の姿 天竺鼠 川原とのドライブを見て

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2018年05月17日 18:31  リアルサウンド

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「僕の素を一番知っていると言っても過言ではない」


 KinKi Kids 堂本剛の素顔に迫るドキュメンタリー番組『堂本剛の素』。第5回となる“「親友と行く 箱根ふたり旅」前編”が、5月11日より動画配信サービスGYAO!にて配信されている。第5回では、剛が親友である芸人・天竺鼠 川原克己と箱根旅に向かう道中の模様が収められていた。


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 朝10時、ロケ開始前の東京・新橋にて、先に到着した川原が「これ今、何待ち?」と質問。剛のメイク待ちだと知ると、「メイク? いや、おかしいやろ。ちょっと待って」と言いながら剛がメイク中のバスに乗り込む。鏡の前で髪を整える剛を見て、「おい!」「やめろやめろやめろ」と強引に中断させる川原。「『(堂本剛の)素』や“素”! 素でやるやつや! メイクしたらアカン。それはズルイぞ」と内面だけでなく、顔もスッピンであるべきだと訴えかける。


 怒涛の勢いのまま「いつもそうやって素を隠すからテレビの時は。アジャコングとお前ぐらいやで!」と川原がボケると、剛は「え、(宍戸)江利花ちゃんと?(アジャコングの本名)」と首を傾げる。そして川原を見上げ「もうちょっとわかりやすいたとえで言ってくれへんかったら、わからへん」と言い、アジャコングの話を広げて行く。ボケをさらっと流してくれない剛にたじろぐ川原。その後も、「メイク落として」「アジャコングとお前ぐらい」「わからへん」のくだりをもう1周した末に、剛が閃き「あ、ごめん。あれか……、あれ(アジャコング風のメイク)してってこと? でも今日、赤がないなぁ……」と口にすると、川原も「赤のやつ何か買いに行くかじゃあ、まず」とボケに乗っかった。開始2分で剛と川原に仲の良さを見せつけられ、思わず頬が緩む。いつも以上に剛の素が垣間見える予感がし、胸を踊らせた視聴者も少なくないはずだ。


 川原を紹介する際に、冗談を交えながら「僕の素を一番知っていると言っても過言ではない」と言っていた剛。それもそのはず、天竺鼠が2016年に東京進出した際には、剛は川原と週5で飲みに行っていたという。家族や恋人以上のペースで会っていた2人は、他の人には見せられない素の姿を互いにさらけ出せる相手なのだろう。元々、剛と川原の仲良しエピソードはファンの間では有名な話だった。2016年11月14日に放送されたラジオ番組『KinKi Kidsどんなもんヤ!』(文化放送)で、剛は川原と仲良くなったきっかけについて次のように語っている。


「川原くんが僕のライブを見て、“脳みその中では答えの出ないことをやっている堂本剛に、いい意味で腹が立った。俺も脳みその外で物事を考えなければいけないようなことをお笑いでやりたい。それを音楽というエンターテインメントの中でやってる堂本剛に嫉妬した”と言ってくれて。それでちょっと仲良くなったんです」


 第4回の“「つくりかた」後編”で、剛は“脳みそがバグる曲”を作りたいと語っていた。この言葉をふと思い出し、剛と川原の感性はとても近しいのではないかと感じた。理屈ではなく感情に刺激を与え、いくら脳みそで考えても答えが出ない何かを彼らは常にエンターテインメントとして表現していきたいと思っている。表現者として同じ方向を目指しているからこそ、互いに尊敬もしている。相手の才能に悔しいと思う反面、一緒にいてどうしようもなく楽しいのだろう。


 第5回では、そんな2人がまるで恋人のようにはしゃぐ姿が印象的だった。ボケをボケで返したり、独特の間だったりと、2人だけにしかできない笑いを生み出しながら、無邪気にドライブを楽しむ。剛の「海を飲みましょう」の一言で海に寄ることになったり、アポなしでレストランに入ったりと自由奔放な剛と川原。普段よりテンションが高い剛は急に「どんくらい(Don’t Cry)かな〜」と歌い出したり、「(16ビートの裏拍)飲んでんねんもう」にハマったりと、川原のツッコミが追いつかないほどにボケ倒していく。剛も川原も互いを信頼しきっているのが、画面越しにも伝わってくるほどナイスコンビだ。きっと一緒にいると落ち着くのだろう。私たちには100パーセントは理解できない、彼らだけの面白さがそこには存在している。


 そんな2人の不思議な関係こそ、脳みその外で繋がっているのかもしれない。(文=朝陽空)


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