乃木坂46、前代未聞の“2会場同時ライブ”で次なる地平へ? 過去のアニバーサリー公演を振り返る

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2018年05月20日 07:02  リアルサウンド

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 乃木坂46が、7月6日から8日の3日間、明治神宮野球場と秩父宮ラグビー場の2会場を同時に使用し、アニバーサリーライブ『乃木坂46 6th YEAR BIRTHDAY LIVE』を開催する。


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 乃木坂46は、毎年デビュー記念日である2月22日にバースデーライブを行なっている。今年は、時期を7月にスライドし、『真夏の全国ツアー』の会場としてお馴染みであるグループのホームグラウンド・明治神宮野球場と、そこに隣接する秩父宮ラグビー場を舞台にするという前代未聞のライブを行う。3日間の公演で18万人を動員予定で、1日合計6万人という規模は昨年の東京ドーム公演を超えるグループ史上最大のスケール。両会場でコンサートを同時開催するのは日本のライブ史上初とのことだ。注目されるのは、2会場を同時にどのようなライブが展開されるのかということだろう。


 バースデーライブがスタートしたのは、2013年。デビュー1周年を記念して幕張メッセイベントホールで開催された。バースデーライブの特徴はグループの全曲披露で、初年度はデビューシングル『ぐるぐるカーテン』から5thシングル『君の名は希望』までを順に披露。初のライブ映像としてソフト化されているが、今観返すと初々しい姿のメンバーたちがいる。2014年は場所を横浜アリーナへと移し開催。生駒里奈がAKB48との兼任を控えていた時期だ。互いに距離があった秋元真夏と西野七瀬が、和解を果たすセリフ「真夏、おかえり」は乃木坂46切っての名シーンである。極寒の西武ドームで開催された3年目の2015年は、70曲以上、7時間半に渡る、1日で開催するできる限界に挑んだライブだった。終盤に発表された「乃木坂46新プロジェクトメンバー1期生」は、同年8月に欅坂46としてデビューを果たした。


 4年目の2016年は、会場を押さえることができなかったこと、100曲を超える楽曲数により、8月に明治神宮野球場にて3DAYSでの開催に。初日、2日目が台風による雨天の中で決行された。「裸足でSummer」で初のセンターを務めた齋藤飛鳥が涙ながらに「神宮ー!」と叫ぶシーンは、ファンにはお馴染みだ。さいたまスーパーアリーナにて3日間に渡り行われた5年目の2017年は、初日を橋本奈々未の卒業コンサートとして開催。結果、リリース順ではない全曲披露のセットリストとなり、2日目以降には3期生が初めてバースデーライブに参加を果たした。


 そして、6年目の今年は、2016年のケースに秩父宮ラグビー場を加えての同時開催。新たにセットリストに加わるシングルは、『インフルエンサー』『逃げ水』『いつかできるから今日できる』『シンクロニシティ』の4枚、さらにアンダーアルバム『僕だけの君 〜Under Super Best〜』も合わせると、現在乃木坂46の楽曲数は160曲を超え、1日当たり50曲以上を披露しなければならない計算となる。2会場での同時開催で、例えば神宮に選抜メンバー、秩父宮にアンダーメンバーがそれぞれ違った楽曲を披露すれば、3日間で160曲近くを披露することは困難ではなくなってくる。


 ほかにも、期生楽曲やユニット曲の披露で、メンバーの会場の行き来は必須となってくるが、直線距離で数10メートルとほぼ隣接しているため、どちらの会場でも満遍なくメンバーを観ることはできると想像する。これは筆者の願望も含むが、2014年に明治神宮野球場で開催された『真夏の全国ツアー』にて、生田絵梨花が乗った(と思われる)ヘリコプターが会場上空に現れ、ステージに生田が登場するという演出があったのだが、今回の2会場開催においてもそういったサプライズ的な移動方法が行われる可能性がある。


 また開催発表と同時に銘打たれた「シンクロニシティLive」からは、2会場をスクリーンで繋げたパフォーマンスが期待できる。過去には、2017年のバースデーライブにて代々木第一体育館にいるAKB48と中継を繋ぎ、乃木坂AKB「混ざり合うもの」を披露したことがあった。今回のバースデーライブでは、共鳴をテーマにした「シンクロニシティ」はもちろん、ほか楽曲でも同時パフォーマンスが見られそうだ。乃木坂46は、前代未聞の2会場同時ライブの開催で、グループとしても次の地平へと進む。(渡辺彰浩)


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