異常な暑さ! それでも屋外行事をするなら……保育園経営者が考える熱中症対策

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2018年07月21日 20:03  サイゾーウーマン

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サイゾーウーマン

京都国際マンガミュージアムは廃校を利用しているので校庭もあります。コスプレした人たちが校庭で写真を撮るなど、雰囲気もバッチリ。再入場ができるので、隣接のカフェで食事もできます♪

 連日の猛暑の中、7月半ばの連休は娘と京都へ行っていました。半分は大学の用事、半分は娘との遊びです。ちょうど祇園祭のタイミングだったので(3カ月前に予約した時は気づかず)、娘は大喜びでした。学校の予定だけなら1人なのですが、連休なのと方角がよかったので、母子旅行にしようと決めました。

 娘は大の祭り好き。射的やスマートボール+ジャンクな食べ物の的屋が、四条から御池まで途切れることなく続くので、興奮していました。私自身もここまでの露店を見たのは初めてで、鷲神社(台東区)の酉の市が一番と思いきや、上には上があるのですね。ずいぶん京都通になったと思っていましたが、まだまだ知らない京都がありました。

 私が勉強をしている間、娘はいつも「京都国際マンガミュージアム」で過ごします。京都国際マンガミュージアムは、廃校した小学校をリノベーションした場所にあり、京都市と京都精華大が共同事業として運営している有料のミュージアムです。大人もこどもも楽しめる素敵な場所で、私が小さい頃にハマっていた楳図かずお『洗礼』(小学館)の初版本があったり、『NARUTO』(集英社)のドイツ語バージョンがあったり。私自身、置いてあった楳図かずおを全部読んでしまって何時間も過ぎていることもありました。靴を脱いでゴロ寝をしながら読める場所があり、暑い日は超快適です。

 時間になると子どもを対象とした紙芝居やクイズが始まり、正解するとシールがもらえます。紙芝居なので、水あめやソースせんべいも食べることができて(別料金)、ソースせんべいに『スター・ウォーズ』のヨーダのイラストをその場で描いてくれることもありました。イラストのレベルが高かったので、恐らくバイトをしているのは精華大の学生なのかもしれません。

 今回は私の通う大学の先生が型抜き遊びを行っていたそうです(娘情報なので、バイトなのかボランティアなのかは不明)。マンガ文化は世界に誇れる日本の芸術なので、京都だけではなく、東京にも作ってほしいですよ。東京には美大や芸大がたくさんあるので、現実的に可能かと。あ、角川家はマンガ一家です。KADOKAWAですからね(笑)。

 先日、熱中症で小学1年生が亡くなるという悲しい事故が起こりました。校外授業の後に亡くなったそうですが、娘と娘の学校の友達は、世論の「暑い日は校外学習をやめるべき」とは全く違う意見でした。「こんなことがあると校外授業がなくなる風潮になるので、それだけはやめてほしい!」「死んだのは、水分補給を促さなかった先生が悪い」などです。娘の学校はこの時期にジャガイモの収穫があり(学校の敷地が広いので、校外授業並みに歩いて向かう)、風潮に合わせ中止になったらたまったもんじゃないと思っているようです。

 私も娘たちと同意見ですが、40人くらいいる生徒全員の体調を1人の教員が把握することは難しいので、校外授業の時は養護の先生や副担任、手の空いている体育科の教員など配置を増やし、水筒を忘れた子には学校で用意した飲み物を渡したり、塩タブレットを食べさせたり、臨機応変な対応をするべきだと考えます。どうか一律中止にはせず、できる限りのことをして、行事を行ってほしいです。

 体調に不安がある時は、「参加しなくてOK」という選択肢も作ってほしいです。もちろんその場で子どもが言い出しやすい環境も大事だし、参加者で体調が悪そうな子がいれば、教員判断で参加しないようにしてほしい。その分、課題で単位が取れるようにしたりして、こどもの学力を下げない代案での対応を求めます。

 保育園ではいまの時期、1日に何度も麦茶を飲ませています。部屋にいても熱中症になるので、細心の注意をしています。娘にはソルティライチのペットボトルを凍らせて持たせていますね。私はマイボトル持参で、京番茶を飲んでいます。

角川慶子(かどかわ・けいこ)
1973年、東京都生まれ。「角川春樹事務所」会長・角川春樹氏の長女。自身も元アイドルという異色の肩書きに加えて、ビジュアル系バンド好きで、元バンギャルの”鬼畜ライター”としても活躍。2011年9月に認可外保育園「駒沢の森こども園」、16年4月からは派遣ベビーシッター「森のナーサリー」、17年4月に認可外保育園「衾の森こども園」をオープンさせる。家庭では10歳の愛娘の子育てに奮闘中。

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