織田裕二、中島裕翔に背中を見せる 『SUITS/スーツ』チーム総出で勝ち取った正義

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2018年12月18日 12:22  リアルサウンド

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 甲斐(織田裕二)が、検事時代に担当した殺人事件の冤罪を晴らすために奮闘した『SUITS/スーツ』最終話。幸村・上杉法律事務所総出の戦いが描かれた。


【写真】良き相談相手玉井&聖澤コンビ


 甲斐が再審の準備に取り掛かる上で、初めに訪れたのが、大輔(中島裕翔 )の部屋だ。だんだんと着こなしていたスーツ姿と打って変わり、久々にパーカー姿を見せた大輔。大輔は、弁護士の免許資格がないことが所長のチカ(鈴木保奈美)にバレてしまい、与えられた最後のチャンスも掴み損ね、家に引きこもっていた。「仕事だ」と現れた甲斐を大輔は追い返そうとする。しかし、「俺もこれが最後になるかもしれない」という甲斐の決心に応えるようと、スーツに着替え、甲斐と部屋を出た。


 甲斐が過去に担当していたのが、13年前、女子高生が惨殺された事件。強姦目的の殺人として逮捕されたのは、前科がある無職の男・栗林(淵上泰史)だったが、本来検証されるべき新証拠が上司だった柳(國村隼)によって甲斐の目に触れないところに置かれていた。


 自ら起訴した事件を、自らが再審請求、弁護するという前代未聞の事態に法曹界は騒然とする。警察の邪魔も入り、甲斐たちは再審請求に向けて苦闘することに。しかし、甲斐が度重なる困難に直面した時に助けてくれたのが、幸村・上杉法律事務所のファームの面々だった。


 甲斐を過剰にライバル視し、これまで、数多くの甲斐の案件の弊害にもなっていた弁護士の蟹江(小手伸也)。蟹江は、甲斐の絶対的パートナーである秘書の玉井(中村アン)に幻惑され、甲斐に手を貸す。「この貸しはでかいぞ。(中略)ハンバーガーでいい」(蟹江)「ありがとう。ポテトも付けるよ」(甲斐)。2人のやりとりからは、ライバルであり、同じファームで弁護士として戦う仲間という意識も感じられた。また、大輔のサポートにまわった聖澤(新木優子)、裏稼業ルートで真犯人の調査に協力してくれた遊星(磯村勇斗)など、多くの人の助けにより、再審請求が通り、冤罪を晴らすことができた。


 織田の10年ぶりの月9主演、『東京ラブストーリー』(フジテレビ系)の織田と鈴木の再共演、中島ら今年の活躍が目覚ましい若手俳優の出演など、数々のトピックで注目を集めていた本作。放送前にはキャストが登場する生配信企画がSNS上で実施され、最終回の副音声には、ヤンキース・田中将大の登場など、ドラマのストーリーに加えた数々のサプライズで視聴者を楽しませていた。


 甲斐から、休職して2年間、ボストン行きのチケットを渡された大輔。甲斐の「生まれ変わってこい」という言葉通り、スーツがより似合うようになった大輔が、再び私たちの前に現れる日を楽しみに待ちたい。


(大和田茉椰)


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