声優・立花理香1stシングル「カラフルパサージュ」語る - 背中を軽く押す曲

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2019年02月23日 17:02  マイナビニュース

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画像提供:マイナビニュース
●スタッフロールに名前が二度出てくる贅沢感
声優の立花理香が2月13日に1stシングル「カラフルパサージュ」をリリースした。今回はリリース記念に立花にインタビューを実施。作詞を担当したカップリング曲「緑の時計」や、最近ハマッている趣味などについても話を聞いた。

○■キラキラ感を絞り出しました

――1月1日にツイートしていた「あけおめツイート」がかなりバズッていましたね。

制服のツイートですよね。昨年末のイベントで着る機会があって、人生最後の制服だろうなと思ってせっかくなので写真を撮ったんですよ。ツイートしたあとにお正月の開運番組を観ていたら、「今年は礼儀正しい言葉づかいをすると運気が上がる」と言っていて、新年から「よろみざわ」とか呟いてしまったと、軽く絶望しました。

――新年一発目から。

一発目からやらかしちゃいました。

――ははは。これから挽回するということで。昨年、2ndミニアルバム『LIFE』をリリースして、周囲からの評判はいかがでした?

『LIFE』は夏発売ということで情熱的でテンションが高めの曲を歌わせてもらったり、初めて作詞させていただいたり、大人っぽい曲が多かった1stミニアルバム『Flora』とはまた違った一面を見ることが出来た、という声をたくさんいただけました。

――1stワンマンライブも大盛り上がりでしたね。「TUNE UP」に込められた「ツナ」のネタも披露して。

発表した瞬間に笑いとどよめきが起こって、舞台袖でガッツポーズしました。

――「TUNE UP」がお寿司の曲だと事前に気付いていたファンはいたのかな。

ドンピシャで当ててくださった方はほぼいなかったと思います。私が野球好きなので、歌詞の「チェンジアップ」という単語に反応していた方はいましたけど。

――お寿司のぬいぐるみを客席に投げているシーンもあって、非常に楽しかったです。さて、今回のシングル「カラフルパサージュ」は、『雨色ココア sideG』の主題歌でもありますね。

最初に聴いたときの印象は、雨音っぽい「ぴちょん」という音が入っていて、雨上がりのキラキラ感があって、さわやかでかわいい曲だなという印象でした。あと、今回のレコーディングは緊張感がすごかったです。

――いつもとは違いましたか。

TVアニメのタイアップはいつか出来たらいいなとは思っていたんですけど、今回はじめてタイアップさせていただけるということで……。作品の雰囲気を壊さず、もっと盛り上げられるようなものにせねば、と。

――これまで2枚のミニアルバムをリリースして経験値はたまってきているけど、初のシングル、タイアップというプレッシャーがあったわけですね。レコーディングではどういったディレクションを受けましたか?

ミニアルバムは2枚とも自分が作りたいものがあって、ゴールも決められたんですけど、今回は作品の世界観が目標になっていたので、「もっと声にキラキラ感を乗せてください」というディレクションを受けましたね。ちょっとした弾み感を入れました。

――それは難なく。

絞り出しましたぁ! ……お聞きいただく方に伝わるといいなぁ。

――満足いく仕上がりには。

そうですね。曲が完成して、映像と合わさるまではドキドキでしたね。自分の歌がアニメーションの中で流れるのは不思議な感じでした。『雨色ココア sideG』には声優としても関わらせていただいているので、スタッフロールに2回自分の名前が出てくるんですよ。なんという贅沢。最高じゃないかなと。ありがたいです。

――もちろん大勢に聴いてもらいたいという思いはありつつ、どういった人に届けたい楽曲でしょうか。

ちょうど受験シーズンや、新生活に向けての準備で大変な時期かなと思うんです。雨上がりのじめっとした感じというより、晴れて次のステージに行くみたいな、一歩踏み出せるキラキラ感がある、背中を押してくれる楽曲なので、もう一押しほしいという君はぜひ! 軽く押します。ちょっとだけ。
○■大好きなつけ麺屋めぐり

――MVでは、立花さんがいろいろな姿で登場して。

合計で「5立花」出てきます。「リアルリカちゃん人形」みたいなテーマで。素で歌っているのがナチュラル。パンク、レトロ、クール、ガーリーと出てきて……。いやー、撮影では自分でもなんだかわからなくなってきちゃって! こんなにパターンがある撮影は滅多にないんですよ。衣装だけでなくヘアスタイルやメイクも大幅に変化するので、大丈夫なのかな?というドキドキ感がありました。

――完璧な演じ分けで。

生まれてはじめてリーゼントをしました。私、もともと顔が怖いので「大丈夫かな、観た人泣かないかな?」と心配していました。

――個人的にお気に入りのバージョンは?

クールは自分的に格好良くできたんじゃないかなと思います。私は目元が鋭いタイプなので、これまではマイルドに見せるメイクをすることが多かったんです。でも、アーティスト活動をするようになってから、この特徴も悪いことだけじゃないんだな、と思えるような撮影をしていただいています。今回はガンガンにそのポイントを生かしたスタイルで撮影できたので、クールは自分的にも勇気が出ました。

――こういうのもありなんだ、と。撮影は1日で終えられたんですか?

もう全部1日で。是非フルで観ていただきたいんですよ〜。5人がズラッと揃ったところは見ごたえがあって面白いと思います。

――それは壮観ですね。『雨色ココア sideG』はカフェを舞台にした作品です。ほかの声優さんに話を聞くと、カフェめぐりが趣味の方が結構多いんですよ。

私はカフェというよりかはコーヒー屋さんとか喫茶店といったお店のほうが落ち着くんですよ。照明がキラキラしすぎていない喫茶店。

――インスタ映えしないお店ですね。

映えなくていい、映えなくていいんです!

――逆に行きつけのお店とか、「●●めぐり」をしているとかは。

つけ麺が大好きなので、つけ麺屋さんめぐりはしますね。池袋に何軒も美味しいお店が集まってて、よく行きます。でも、つけ麺屋さんって、ちょうど私の仕事の合間時間がお昼休憩ということが多いんですよ。なので休憩前にギリギリ滑り込むか、もしくはどこかでコーヒーを飲んで時間を潰して休憩が終わるのを待っています。

――どのくらいの頻度で?

多いときは週3くらいかな。

――全部お昼ご飯?

夜も行きます! ビールを片手につけ麺を待つという。

――最高なやつですね。

最高です!

●私の辞書に禁酒という文字はない!
○■人を撮れるように

――立花さんって、あまり家から出たくない、というタイプじゃないですか。

おっしゃるとおりです!

――僕も家が好きなタイプなんですけど、雨の日の家での過ごし方をお聞きしたいなと。

本当に家から出たくないんです。あと、雨に弱い髪質なんですよ。雨の日は朝にどれだけ髪を巻いても玄関を出ると、シュンッてストレートに戻っちゃうくらい。髪の毛やメイクが崩れると一気にテンションが下がっちゃいます。だからこそ、外に出るもんか、という気持ちがありますね。これまではゲームをしたり、漫画を読んだりが多かったんですけど、最近カメラを買ったんですよ。うちにハムスターちゃんがいるんですけど。

――きなこちゃん。

きなこちゃん!! そのきなこちゃんをパシャパシャ撮るのが楽しくて。シャッター音が好きなのか、ポージングをしてくれてナイスショットが撮れるんです。「この子、できる……」って。おかげさまで写真がたまるたまる!

――カメラはきなこちゃんを撮るためですか?

カメラを持って街をブラブラするというお仕事があったんです。一眼レフってボタンもいっぱいあるからわかんなかったんですけど、スタッフさんが褒めるのが上手で。私が撮影するたびに「センスありますよ」と言われて、買っちゃいました。買う前に、井澤詩織さんや加藤英美里さんとかにいろいろと聞いたんですよ。めっちゃ教えてくれました。

――カメラ好きで有名なおふたりですね。ほかのものを撮影することはあるんですか?

せっかくカメラを買ったのにあんまり外に出ないので……。でも、きなこちゃんばかり撮るのももったいないなと。野球のシーズンが始まったら球場に持っていこうかなと思っています。でも、選手を撮るには望遠レンズじゃないとなあって。それに、まだ人を綺麗に撮れないので、シーズンがはじまるまでには、人を撮れるようにしたい。それがいまの目標です。

――ハマッてきてる。プロフィールに「趣味:カメラ」って書けますね。

そうなんです。ご飯やお酒のグラスもいいカメラで撮るとそれだけで雰囲気出るんです。私は自炊する時期としない時期があるんですけど、最近楽しくなってよく作っています。そんなに映えるご飯は作れないんですけどね。

――どういったご飯を作るんですか?

昨年末にはじめてふるさと納税をしまして、牡蠣がいっぱい届いたんです。なんとか美味しく食べられないかと調べていまして、最近は牡蠣料理が多いですね。

――カキフライとか。

作りましたー! でも家に油のにおいが……。一人暮らしの家ではあんまりやってはいけないなと。揚げ物って難しいですね。

――でもお酒が進む。

そうなんですー……。だからお酒が欲しくて。でもライブ前は、禁……減酒ですね。

――禁酒の日である1月16日にもツイートしていましたけど、できましたか?

ちょっと意味がわからないですね……、禁酒……私の辞書にはないので。あの日はバッチリ飲みに行っていましたね(笑)。日本酒は安定して美味しくいただいているんですけど、最近、変わり種の焼酎をいただいたんですよ。かぼちゃと落花生だったかな。かぼちゃの焼酎とおつまみにかぼちゃの煮物を合わせたらどうだろうと思ったんですけど、あまりにもかぼちゃ感が強くて……。組み合わせは考えないといけないですね(笑)。

○■作詞は楽しい

――お酒の話から楽曲の話に戻って、カップリングの「緑の時計」は立花さんが作詞を担当されています。

今回もちょっとした小ネタを仕込ませていただきました。でも、曲として綺麗に聴いていただきたいし、ストーリー的にも綺麗なものにしたいなという前提で、その中でテーマというか、曲に沿ったギミックを入れました。ギミック、最近覚えたことばです。

――カップリングで作詞をするのは決まっていたんですか?

「カップリングの曲を作りましょう」「あのー、書きます?」「あっ、書きます!」という感じでスタッフの方と(笑)。いやー、楽しいですね。

――以前のアルバムのときもお聞きしたんですけど、詞を考えるのに苦労しないタイプですよね。

なんというか、ゲーム感覚というか、書いていて楽しいんですよ。「良いことば出ないな―」というときもあるんですけど。パズルっぽい感じですね。

――みなさん作詞にチャレンジされる際は、「つらかった」とか「楽しかったけど次やるかは……」みたいな方が多いんですけど、こんなに前向きなのは珍しいです。

いや〜(笑)。こうやって私は調子に乗っていくんですよ。普段は、シナリオやセリフをいただいて音にするという仕事をしているので、なかなか自分のことばを文字にしていく機会がないんです。しかも歌詞って決まりがないじゃないですか。なんでも書けるので、本当に楽しいですね。

――それでは改めて今回の「緑の時計」のテーマをお聞きしたいです。

今回は曲調がバラードということで、最初は「失恋をテーマに書いてみませんか」とお話をいただいたんですよ。でも、何を参考にして書いていいかわからないなと思ったので、そのオーダーをへし折って、「カラフルパサージュ」と同じように、これからの新生活に向けて書きました。

――(へし折った……?)。

この時期は上京とか進学、就職などで環境が変わる人が多いと思ったので、出会いと別れをテーマにして書けたらいいなと。今回は締め切りがギリギリだったんです。……いやちょっとアウトでしたね。「明日出します」と言ってしまったので、その日は寝られなかったです。夜中にパソコンをカタカタカタって……。

――それで提出できちゃうのがすごい。

その時間で出来るならもっと早く出せよって、毎回反省するんですけども……。
○■聴いてくれる人の手に渡ったら、その人の曲

――追い詰められて絞り出されたものがあるかもしれないですからね。失恋のテーマはへし折られたままですか?

結果的に裏テーマということで落ち着いたかなと。表向きは「違う学校に行っても友だちだよ」とか「小さいときから一緒だったけどいまはお母さんになっている友だちがいる」とか、いい意味での出会いと別れなんです。裏テーマ的には、「ほかの男のところに嫁に行く好きな女の子に対する歌」みたいな。緑ってアメリカの方だと嫉妬とか妬みという意味合いがあるんですよ。

――……なるほど。

で「これからもよろしくね」ってポジティブなことばなんですけど、フラれたのに「これからもよろしくね」って、まあまあ怖いところがあるじゃないですか。愛と憎しみは紙一重だなと。幸せな曲に感じる人もいれば、ドロドロした曲だと思う人もいるだろうし、今回も反応が楽しみですね。

――詰め込みますねー。解釈は人それぞれあると思いますけど。

ちょうどこの前そういったことを考えていたんですよ。キャラクターソングと自分として歌う曲の違いってなんだろうって。キャラソンはキャラクターや作品のためという共通認識があるじゃないですか。でも、私が個人名義でうたう歌に関しては、受け取ってくださる方の曲なんだと思ったんです。一応、私の曲だけど、聴く人の手に渡ったら、その人の曲なんですよ。

――それこそおっしゃる通りで、インタビューなのでどういう楽曲か聞きはしますけど、最終的には聴いた人の感性にお任せするというものですから。今回「カラフルパサージュ」「緑の時計」は出会いと別れという、春先をイメージした楽曲で。前回のミニアルバム『LIFE』、特に「Shining Memory」は夏じゃないですか。季節を感じる楽曲が似合いますね。

いいところ突きますね! 「緑の時計」もちょっとしたギミックを差し込んでいるんですけど、まさにそういうところなんです。

――先ほどのクールの話じゃないですけど、冬の歌も聴いてみたいなと思っているところです。ちなみに、好きな季節だと?

私は、快適に生きられるのが冬しかないんですよ……。夏は苦手でして……、さらに花粉症でもあるんです、しかも春と秋両方……。

――そろそろあぶない。

ぼちぼち花粉が飛んできていますからね。おのれ〜! ですよ。お花見も行きたいんですけど、お薬を飲んで予防していかないと……。

――この時期にお花見行ったら……。

拷問ですよね。でも、せっかくカメラを買ったので、外に出たいという気持ちもあるんです。難しいところですね。

●立花理香1stシングル「カラフルパサージュ」
・初回限定盤(CD+DVD)
価格:1,800円(税抜)
CD
01.カラフルパサージュ
02.緑の時計
DVD
「カラフルパサージュ」ミュージックビデオ+メイキング映像
・通常盤(CD)
価格:1,300円(税抜)
CD
01.カラフルパサージュ
02.緑の時計
03.カラフルパサージュ(Instrumental)
04.緑の時計(Instrumental)(加藤大樹)

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