アニプレックスとWright Flyer Live Entertainmentが協業で送り出す、おっきなリボンが目印の女子高生バーチャルYouTuber「なちょこ」が3月3日にYouTubeデビューしました。
なちょこは、2月6日生まれの16歳。大きなリボンにフリルの付いた淡いピンク色のワンピースを着て、ほんわかした面持ちが特徴的。性格は即断即決、忘れっぽい。
今後はYouTubeを通して、検証や実況、宣伝など色々なエンタメ系アルバイトに日々チャレンジしていきます。
女子高生によるYouTube配信のアルバイトはチャレンジングですが、記念すべき初投稿は「創作昔話のアルバイト」。「むかーし、むかーし、ある所に…違うな!」と自らツッコんだかと思えば、「ありきたり!」とさらにダメ出し。
そもそも、「創作昔話を生み出すっていう、この平成の終わりにね、斬新な!アルバイトをやることになったんですけども」と、舌足らずな可愛らしい口調でありながら無邪気な毒を吐きます。
そもそも昔話が「むか〜し、むか〜し」から始まることに疑問を抱いたようで、何か違う始まり方を考えると言い出しました。「考えまっしょい!」と決めポーズを取るなど、アクション多めでコミカルな印象です。
いくつかのパターンを試すこととなり、「遠い昔…遙か彼方の銀河系で…」では「違う!」「おじいちゃんおばあちゃんが出てくる気がしない」即座にツッコみを入れながらも、「でもファルコン号なら?ケッセルランを12パーセクで行けちゃいますので、皆さんも是非」とすでに着地点を見失っていました。
続く、「荒れた大地に、腐った海、有毒の空気を発する菌類の森…」でも、「違う!」「5分で肺がダメになるヤツ」と的確なツッコミを見せ、「でも、皆さんも是非」と昔話はともかくとして、一芸として型を成立させつつありました。
最後は、「かーしむかーしむ」「ガチ目のジーバーがおりました」「川上からありえんてぃなー丈感の桃がバーバーの前にバミられ」「エモイとなったものの、イミフ、バブリながらも」と今風すぎる言葉遣いを続きます。
途中でようやく自分が「桃太郎」の話をしていることに気付いたようで、「創作昔話なのに、創作していない!」と激しく地団駄を踏んでいました。それでも、「なちょこは忘れっぽいところが玉に瑕」とテヘペロのノリで笑っていました。
結局、使い慣れた「むか〜しむか〜し」が一番だと落ち着き、気を取り直してこの後も1時間ごとに動画をたくさん上げていくと予告。創作昔話のタイトルは「へなちょこ太郎」と発表しました。
タイトルだけは決まったようです……果たして何本の動画が本日投稿されるのか、創作昔話は完成するのか。
それにしても、なちょこの声は聞き覚えがあります。筆者は、学校の門前にあるアパート「ひだまり荘」に入居した女子高生たちが繰り広げるにぎやかな日常生活を描いたアニメで、主演の女の子の声を思い出しました。
その時は平凡な少女を演じていましたが、今回のなちょこはだいぶはみ出している感がありました。
(C)nachoco