福士蒼汰主演の金曜ドラマ『4分間のマリーゴールド』（TBS系）が初回放送を迎えた。本作はキリエの同名コミックスが原作であり、福士をはじめ、菜々緒、横浜流星、桐谷健太と旬の役者がレギュラー出演している。
【写真】料理男子演じる横浜流星
手を合わせると人の“死の運命”が見えてしまうみこと（福士蒼汰）。彼は、救急救命士として働いているが、相手の”死の運命”が見える能力を持っているにも関わらず、人の命を救えない自分にモヤモヤとした思いを抱えていた。しかしある日、救命の仕事の途中、見えた運命と違う行動をとることで患者の命を救うことができた。みことはその体験をとても喜び、命を救えるようになるかもしれないと感じていた。だが、その患者は結局また倒れて亡くなってしまう。みことは焦る気持ちを隠しきれず、同僚とも衝突する。
みことが焦った理由には、みことが密かに恋心を抱く義姉の沙羅（菜々緒）の存在もあった。沙羅は、みことの見た運命ではあと1年で亡くなってしまうことになっている。みことは沙羅を救いたい思いもあり、見えた運命を変えて人の命を救おうとしている。
話題作に続々出演する横浜、CMで人気の桐谷が、義兄弟を演じ、1話目からキャラクターの濃い役を演じていた。特に横浜は、『あなたの番です-反撃編-』（日本テレビ系）では食事嫌いの大学生だったが、本作では料理好きな高校生と真逆な好みを持つキャラクターを演じているのが面白い。
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一方で、『Heaven? 〜ご苦楽レストラン〜』（TBS系）から2クール連続でテレビドラマに出演する福士だが、主演は2年ぶり。命と向き合う素直でまっすぐな青年を好演している。血は繋がっていないものの、戸籍上は姉弟である沙羅に恋をしており、沙羅を見るみことの目は優しく愛に溢れている。福士の眼差しは、真剣に鋭く、時に愛情に満ちた光を持っており、禁断の愛までをも、みずみずしく表現する。
さらに義弟に恋心を抱かれる義姉という複雑な役である菜々緒も、思わず弟が好きになってしまうことに頷けるような魅力的な女性を演じている。今まで多かったクールな役や気の強い役を刷新するように、しなやかで繊細な芝居を披露した。絵画教室の講師であり、画家として成功したいという夢もあるいきいきとした女性の沙羅。幼少期からみことを気にかけており、みことが救急救命士になったきっかけでもあった。今はまだみことの気持ちに気づいていない様子だが、これから2人の恋がどう進展するのかも気になるところだ。
みことの名前は”命”の訓読みでもある。さらに救急救命士という職業でもあり、まさに”命”と向き合うことを運命づけられた役だ。そしてみことの愛してしまった血の繋がらない姉弟・沙羅も、余命1年の運命と戦うことになる。誰もが直面する生と死という問題と向き合い続けなければいけないみことが、複雑な恋と自身の特殊能力をどう乗り越えていくのだろう。
（Nana Numoto）
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