トヨタ新型アクアを発売。35.8km/Lの低燃費の実現と防災に備えた給電機能を装備

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2021年07月19日 14:20  AUTOSPORT web

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トヨタ・アクア『Z』(2WD)。ボディカラー:クリアベージュメタリック
トヨタは、ハイブリッド専用コンパクトカー、新型『トヨタ・アクア』を2021年7月19日より発売する。2世代目となる新型アクアは、燃費を先代より約20%向上させた35.8km/Lを実現。AC100V・1500Wのアクセサリーコンセントや停電中でもクルマから電気が取り出せる非常時給電モードを全車に標準装備するなど、次の10年を見据えたコンパクトハイブリッドカーとしての“こだわり”を持った装備が充実している。車両価格帯は198万円〜259万8000円(税込)。

 新型アクアは、コンパクトなボディはそのままに、TNGA(GA-B)プラットフォームを採用し、ボディ剛性の高さと静粛性に加えて、安定感のある走りを実現。同じくGA-Bプラットフォームを採用しているヤリスが俊敏さを主張するのに対し、新型アクアは上質さや安心感を全面に押し出す。
 
 ボディサイズは全長4050mm、全幅1695mm、全高1485mm(E-Fourは1505mm)。ホイールベースは先代2550mmより50mm長い2600mmとなった。延長した分は後席居住空間や荷室の拡大に当てられ、利便性が向上している。

 エクステリアは、“Harmo-tech”をコンセプトに、親しみのある雰囲気でまとめられている。前後に伸びやかなモノフォルムシルエットのキャビンと、左右に張り出したリヤフェンダーの組み合わせで、躍動感のあるスタイルを披露する。

 細いフロントピラーや拡大された三角窓などの採用によって前方視界が広がり、運転環境も向上した。ボディカラーは新色のクリアベージュをはじめ、プラスゴールドメタリックやアーバンカーキなど、全9色を揃える。

 インテリアは、スイッチ類をセンター部分に集約させてスッキリとした印象に。助手席アッパーボックスや充電ケーブルを格納できるスライド式トレーなど、収納スペースも豊富に用意されている。また、操作性や視認性に優れた10.5インチ大型ディスプレイオーディオを採用している。

 走行面では、軽快で上質な走りを提供するため、高出力なバイポーラ型ニッケル水素電池を駆動用車載電池として世界初採用した。これは、先代アクアのニッケル水素電池に比べて、バッテリー出力が約2倍に向上したもの。また、アクセル操作への応答性も向上し、低速からリニアでスムースな加速を実現する。

 さらに、電気だけでの走行可能速度域を拡大したことで、街中での多くのシーンでエンジンを使用せずEVとして走行することが可能となった。

■新型は4WDを用意。最新の予防安全装備も充実

 技術面においては、走行モードから“Power+モード”を選択すると、アクセルペダルを緩めるだけで回生によって減速度を増大させ、滑らかに減速することができる快適ペダルをトヨタ車として初採用。アクセル・ブレーキペダルの踏みかえ頻度を抑え、ドライバーの負担を軽減することに貢献している。また、アクアシリーズとして初となるE-Four(4WD)を採用し、雪道などでもより安心して走行できるようになった。

 パワートレインは、高効率の1.5リッターダイナミックフォースエンジンとアクアに最適化したハイブリッドシステムにより、コンパクトカークラストップレベルの35.8km/Lの低燃費を実現している。
 
 安全面では最新のトヨタセーフティーセンスを標準で装備。交差点での右左折時の事故に対応範囲を拡大したプリクラッシュセーフティ、全車速追従型レーダークルーズコントロール、同一車線内の中央を走行するように操舵支援するレーントレーシングアシスト、ペダル踏み間違い時の急加速を抑制するプラスサポートなど、最新の予防安全機能を搭載。さらに、ハンドル操作、ブレーキ、アクセル、シフトチェンジなど、駐車時における全操作を車両が支援するトヨタチームメイト アドバンストパーク、前後進行方向に加え、新たに側方の静止物を検知対象とし、警報とブレーキ制御で接触回避を支援するパーキングサポートブレーキも採用されている。
 
 前述のように新型アクアには、アクセサリーコンセント(AC100V・1500W)と非常時給電モードが全車に標準装備された。停電など非常時には車両駐車時に『非常時給電モード』にすると、電気ポットやドライヤーなど家電製品が使用可能な非常用電源として活用できる。

 グレード構成は『B』『X』『G』『Z』の4つで、それぞれに2WD(FF)とE-Four(4WD)を用意。価格帯は198万〜259万8000円(税込)だ。

 初代アクアは2011年に登場。実用性に加えて、ハイブリッド専用車としての低燃費と静粛性を求めやすい価格帯で提供し、販売台数はグローバルで187万台を超える人気のコンパクトカーとして成長した。2014年12月に一度目のマイナーチェンジを実施。2016年2月には、トヨタ史上最速で販売台数100万台超えを記録している。2017年6月に2回目のマイナーチェンジを実施するとともに、SUVルックの『クロスオーバー』が追加された。

 2011年から10年間、販売台数ランキングで常に上位を保持していたが、2020年以降は人気に翳りを見せていた。しかし2代目の新型アクアの登場で、ホンダ・フィットやニッサン・ノートともに、国内コンパクトカー市場は盛り上がりを見せるだろう。

■トヨタ・アクア価格表
グレード駆動方式価格(税込み)B2WD(FF)198万円BE-Four217万8000円X2WD(FF)209万円XE-Four228万8000円G2WD(FF)223万円GE-Four242万8000円Z2WD(FF)240万円ZE-Four259万8000円

新型アクア車両情報:https://toyota.jp/aqua/

このニュースに関するつぶやき

  • AQUAというと、最近だとSANYO改めHaierの白物家電もあるし、JR東の水商売もあるよな…。
    • イイネ!8
    • コメント 6件

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