妻は夫の長時間労働が心配になるものだが、残業が「普通」と考える妻も少なくないようだ。ガールズちゃんねるに12月上旬、「夫の残業が多くて心配」というトピックが立ち注目を集めた。
トピ主の夫は朝7時半に家を出て21時半頃帰宅(定時は17時半)、それより遅い日もあるという。帰宅後は食事とシャワーのあと「次の日の仕事が嫌で夜更かしをして2時頃に就寝、7時前に起きる」という。転職したいが転職活動にも時間がとれず、睡眠不足もあり「もう嫌だ」と暗い顔で帰ってくることも心配していた。(文:篠原みつき)
夫のブラック労働に気づいていない?妻たち
3歳児を抱えるトピ主だが、「休日はなるべく朝起こさず、家事も私が全てやる」などと明かす。トピ主が「何か私にできることはないでしょうか?同じような方いますか?」と問いかけると、「ごめん、普通じゃん?と思ってしまった」とコメントが入り、かなりの共感を集めていた。
このほか、
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「うちは8時に出て23時帰宅」
「夜更かし止めたらだいぶ楽になるよね」
「21時半に帰宅して2時までたっぷり自分の時間満喫出来てるなら大丈夫なんでは?ガチで疲労困憊なら2時までなんてとても起きてられないよ」
など「それほど残業多くないと思う」という声が目立っていた。土日は休めているし、終電で帰るような人かと思ったら拍子抜け、という雰囲気すらあった。夜ふかしをやめて12時に寝れば7時間弱は寝られるため、夫の自己管理の悪さへの指摘も散見された。中には、
「サラリーマンだったらまだ早いほうだと思う。役職ついて課長とかになったら終電で帰ってくる事なんて普通になるよ」
とたしなめるように書く人も。さすがにそれは昭和のサラリーマンのような気もするが、夫の長時間労働が常態化しすぎて、トピ主の夫くらいの労働時間なら「普通」「大丈夫では?」と感じる妻は少なくないようだった。
「残業多いのは異常である事に気づいて欲しい」という反論も
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だからといって、トピ主の夫が辛いことには変わりない。仕事のストレスは業務内容や充実度、人間関係によっても違ってくるのだから「もっと酷い人と比べたら大したことない」で終了するのは考えものだ。
トピックには「終電でも普通」といった意見に対し、激しい反発も相次いでいる。
「それは普通じゃない。ブラック企業」
「どんな普通?ブラック企業の?うちは夫婦ともホワイトだから残業もほぼないし残業しなくてもやってける給料貰えてる」
と書いた人は「残業多いのは異常である事に気づいて欲しいし、現にそうじゃない会社も実は多い」と指摘していた。
他方、「メンタルやられるから退職させたほうがいい」といった助言も。会社を辞めさせて失業保険もらいながら転職活動をしたら良い企業に出会えたという経験談もあった。
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毎日3時間残業すると月60時間の時間外労働になるが、厚労省の資料「STOP!過労死」によれば、月の残業時間が45時間を超えて長くなるほど、過労による健康リスクが高まるという。これは真剣に転職を考えてもいいくらいの労働時間だろう。
筆者も妻の立場として、21時半帰宅はそれほどでも……と思ってしまったクチなので、誰も批判はできない。とにかく妻は「夫の長時間労働を普通と考えるほうが異常」ということは、意識しておいたほうが良さそうだ。