フェルスタッペンがポール獲得もハミルトンと戦略分かれる。角田は初のガスリー越え【予選レポート/F1第22戦】

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2021年12月11日 23:50  AUTOSPORT web

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2021年F1第22戦アブダビGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
12月11日現地時間17時、F1第22戦アブダビGPの予選が行われた。17時35分の日没を前に気温は25度、路面温度は30度まで下がっている。

 Q1は各車ともソフトタイヤを履いてコースへ向かうが、フェラーリ勢はQ2の戦略を変更したのかここでミディアムタイヤを消化する。マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)はFP3でトラブルが発生したリヤウイングの修理を行い、予選開始直前になんとか準備を間に合わせた。

 セルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)を先頭に各車がアタックを行い、メルセデスAMG勢は2分ほど時間をおいてからコースイン。マクラーレン勢とアルピーヌ勢は最後までガレージで待機する。

 まずはルイス・ハミルトン(メルセデス)が1分23秒366のトップタイムを記録し、0.101秒差でバルテリ・ボッタス(メルセデス)が2番手。フェルスタッペンは計測3周目で2番手タイムを記録し、ペレスが4番手へ。アルファタウリ勢も計測2周目でタイムを更新して5番手・6番手へ浮上してランド・ノリス(マクラーレン)とフェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)を逆転した。ミック・シューマッハー(ハース)がターン16イン側のボラードをヒットして飛ばし、ノリスはターン16出口でこれをヒットしながらも4番手タイムを記録。

 ここでボラード改修と修復のためセッションは赤旗中断となったが、2分の中断を挟んで残り6分25秒で再開となった。

 10番手ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)まではピットで待機し、11番手以下が2回目のランに向かう。ミディアムタイヤで11番手・12番手のフェラーリ勢は、ソフトタイヤのアタックを赤旗で中断されたためここで再び中古のソフトタイヤを履いてコースインした。

 シャルル・ルクレール(フェラーリ)が6番手タイムを記録し、残り3分を切ったところで上位勢も中古ソフトでコースインし、アルファタウリ勢は2セット目のソフトを投入。

 ハミルトンは中古ソフトでさらにタイムを縮めて1分22秒845でトップ。ボッタスも0.272秒差の2番手タイムを記録。4番手ペレス、角田はターン16でミスがあったものの5番手、6番手ルクレール、7番手ガスリーと0.2秒以内にひしめく。

 タイヤを上手く使いこなせなかったウイリアムズ勢は16番手ニコラス・ラティフィ、17番手ジョージ・ラッセル、18番手に引退レースのキミ・ライコネン(アルファロメオ)、19番手シューマッハー、20番手ニキータ・マゼピン(ハース)がQ1敗退となった。

 Q2は17時28分に開始。路面温度は28度まで下がっている。

 ここでは決勝の戦略を考慮して各車ともミディアムタイヤでコースイン。アストンマーティン勢は中古のソフト。

 ここでもハミルトンが1分23秒185でトップに立つが、フェルスタッペンも0.004秒差の2番手で続く。3番手ボッタス、4番手に0.219秒差で角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)。

 ハミルトンは1周でピットインするがフェルスタッペンはクールダウンラップを挟んでもう1周アタックに向かう。しかしターン1で左フロントを大きくロックアップさせてフラットスポットを作ってしまい、ピットに戻る。ソフトでコースインしたカルロス・サインツ(フェラーリ)がハミルトンを0.011秒上回ってトップに立った。

 残り4分を切ったところで各車が再びコースに向かい、メルセデスAMG勢とアルファタウリ勢だけがミディアムを履き、残りの11台は新品ソフトを履く。アタックラップ直前のセクター3は大渋滞となり、多くのマシンが大幅なスローダウンを強いられ、紳士協定違反の追い抜きが繰り返される。

 スタートタイヤに予定していたミディアムタイヤにダメージを負ったフェルスタッペンは新品ソフトタイヤを履き、1分22秒800のトップタイムを記録して決勝のソフトタイヤスタートが決まり、ハミルトンと戦略が別れることになった。2番手ペレス、ミディアムで自己ベストを短縮したハミルトンは0.345秒差で3番手。決勝の上位グリッドでミディアムタイヤスタートは、ハミルトン、ボッタス、角田の3台となった。

 アタックラップに入ることができなかったアロンソが11番手、ブレーキが冷えて止まりきれなかったガスリーが12番手、13番手ランス・ストロール(アストンマーティン)、14番手アントニオ・ジョビナッツィ(アルファロメオ)、ターン14出口で停止するほどスローダウンしたセバスチャン・ベッテル(アストンマーティン)が15番手でQ2敗退。角田裕毅は8番手でQ3進出を決め、初めて予選でチームメイトを上回った。メルセデスAMG勢と角田だけがミディアムで決勝をスタートすることとなる。

 Q3は17時51分に開始となり、気温は24度、路面温度は28度。

 中古ソフトのダニエル・リカルド(マクラーレン)以外の全車が新品ソフトを履き、レッドブル勢はペレス先頭でフェルスタッペンが続いてコースインする。

 5.1秒前でアタックに入ったペレスは2本のバックストレートでフェルスタッペンにトウを与えた後にターン9手前でスローダウンして先行させる。フェルスタッペンはセクター2と3で最速セクターを記録して1分22秒109のトップタイムを刻み、そのままスピードを維持して1本目のバックストレートでトウを与え返してペレスも3番手タイムを記録する。ハミルトンはセクター1でベストを記録するがターン5で僅かにロックして0.551秒差の2番手。

 角田はトウが活用できなかったにも関わらず1分23秒011の4番手タイムを記録したが、ターン16でリヤが流れてカウンターを当て、トラックリミット違反を犯してタイム抹消となる。

 その結果、4番手ボッタス、5番手サインツ、6番手ルクレール、ペレスにセクター3でやや塞がれたノリスは7番手、エステバン・オコン(アルピーヌ)8番手、リカルド9番手という順になる。

 残り3分30秒で各車が最後のアタックに出るが、ハミルトンは自己ベストを更新するものの0.371秒届かず2番手。これでフェルスタッペンのポールポジション獲得が決まった。

 最後にノリスが0.822秒差の3番手に飛び込み、4番手ペレス、5番手サインツ、2回目にタイムを更新できなかったボッタスは6番手、7番手ルクレール、最終アタックをまとめきれなかった角田は1回目の抹消されたタイムを0.2秒下回り8番手。9番手にオコン、10番手リカルドという予選結果になった。

このニュースに関するつぶやき

  • 12月迄やるF1って近年当たり前だけど…2000年代迄は遅くても11月だよな
    • イイネ!7
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