◆ 今季は数々のタイトルも受賞
オリックスの宗佑磨が15日、大阪市内の球団施設で契約更改交渉を行い、3倍増(3800万円増)の5700万円で更改した。
「守備面の評価が高く、最大限の評価をしていただいた」と球団からの評価に感謝した宗。提示額を聞いた時には「マジっすか。思ったよりいい評価をしてもらった」と驚いたという。
7年目の今季、三塁に定着して2番打者としてもチームの25年ぶりのリーグ優勝に貢献。139試合に出場、打率.272、42打点、9本塁打とすべての面でキャリアハイの好成績を残し、守っても強肩で再三、ピンチを救い、初のゴールデン・グラブ賞とベストナインに輝いた。
自主トレで脚を痛め、キャンプには参加することが出来なかった。「正直、どうすればいいか分からなかった。やることをやるだけとしか考えなかったが、今季の活躍は想像することが出来なかった」と振り返る。
ダブル受賞にも「全く想像になかった賞。自分の実力だけでは、とても獲ることは出来なかった。サポートしていただいた方々に感謝です」と謙虚に受け止め、「打撃、守備でもまだまだ粗削りの部分がある。もっと高めて、本当のレギュラーと呼ばれるようにやっていきたい」と自身を見つめる。
内野手として入団、外野に転向して再び内野に戻ったが、今季の登録は「外野手」のまま。球団との話し合いの中で、来季は「内野手」で登録の予定。「出来るところで勝負していかないと負けてしまうので、サードで勝負していきたい」と意気込んだ。
このほか、キャリアハイの91試合に出場した伏見寅威は、1850万円増の4500万円でサイン。「守備面でかなり評価してもらえた。常に正捕手を目指し、100試合以上の出場を目標としているので、この数字では(正捕手とは)違うかなと思う。体に柔軟性をつけ、もっともっと捕手を突き詰めたい」と、プロ10年目の来季を見据えた。
後藤駿太は国内FA権を行使せず、現状維持の2100万円で更改。4年契約の最終年だった増井浩俊は、65%ダウンの7000万円で単年度契約。保留し2度目の交渉となった村西良太は、430万円増の1300万円でサインした(金額は推定)。
文・写真=北野正樹(きたの・まさき)