◆ 「5000万円もらえたらいいな」
DeNAのルーキー・牧秀悟がはじめての契約更改交渉に臨み、1300万円から大幅アップの7000万円(金額は推定)でサイン。
「5000万円もらえたらいいな」と想像していたと明かしたが、フタを開ければ今季から5倍を超える金額提示。「ビックリしました!本当にいいのかなと思いました」と、驚きながらも笑顔を見せた。
松本第一高から中央大を経て、昨秋のドラフト2位でDeNAから指名を受けた右打ちのスラッガー。
開幕から「3番・一塁」でスタメンに名を連ねると、137試合に出場して打率.314、本塁打22、打点71という好成績をマーク。プロ1年目から打線の中軸として活躍した。
新人王投票では、同じように新人離れした成績を残した栗林良吏(広島)に敗れたものの、セ・リーグの新人特別賞も受賞。充実の1年目を終えている。
牧は1年目を振り返り、「7月終わりから身体が疲れを感じやすくなった」と、苦しかった時期についても吐露。それでも、「1カ月のオリンピック期間に良い時間が過ごせました。バッティングも改善できたので後半戦は良かった」と語ったように、シーズン中の“五輪休み”が復調のポイントになったことを明かす。
終盤には4番にも座り、10・11月には月間MVPも受賞。「身体の疲れもあったんですけど、それ以上に良い感じで試合に臨めた」と、最終盤での成績向上についても触れながら、プロの水に慣れた点を自己評価した。
良いスタートを切っただけに、気になるのは今後のさらなる飛躍。
「来年以降も打率3割を継続して、今年の成績を少しでも上回れるように」と個人的な目標に言及しつつ、「チームは最下位に終わったので、来年は日本一を目指して、まずはリーグ優勝を」と、やはり目指すところはチームでの勝利だ。
また、「後輩も増えるので、スタメンで出続けてチームのために必要な選手になれれば」と付け加え、個人の目標以上にフォア・ザ・チームを強調する。
“爆上げ”となった年俸の使い道は、「家族が一番応援してくれたので、ご飯に連れて行ければ良いな」。
三浦大輔監督も「すごすぎる」と舌を巻いた打撃センスをさらに磨き上げ、来季以降も故郷で応援する家族に吉報を届けることができるか。
数々の記録を塗り替えたルーキーイヤーを経て、堂々と2年目のシーズンへ向かう。
取材・文=萩原孝弘
【動画】ハマの“ベテランルーキー” 牧秀悟が新人特別賞を受賞!
ベテランルーキー | #2 牧秀悟 新人特別賞 受賞
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