娘が産まれたときはちょうど仕事が忙しく、家事や育児を妻に任せきりにしてしまった自覚がありました。その負い目もあり、自分なりにずっと妻の要求をのんできたつもりだったのです。しかし自分ばかりが我慢している状況に次第に耐えきれなくなっていきました。
娘が大学生になったある日、俺はついに妻に対して「離婚」を切り出しました。しかし妻は自分のふるまいを反省するどころか、俺に浮気相手がいるのではないかと疑ってきたのです。
自分に非があったなどとは考えもしない妻。心の底から嫌気がさし、顔も見たくないと次の日には家を出て実家に戻りました。
しかししばらくして、俺を訪ねてきたのは神妙な顔をした娘でした。そして娘が発したのは意外にも俺に対する「ねぎらいの言葉」だったのです。娘はずっと俺の気持ちを理解していてくれた……長年の我慢がむくわれたような一瞬でした。
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原案・ママスタコミュニティ 作画・猫田カヨ 編集・井伊テレ子