わが子のスヤスヤとした寝顔を眺めている自分の姿は、幸せいっぱいなんだろうな……。子どもを産む前までは、そんな風に想像していた人は多いのではないでしょうか。もちろん「幸せ」ではあります。ありますけれど……? ママスタコミュニティにこんな投稿がありましたよ。
『子どもの寝顔を見たら疲れも吹き飛ぶ? そんなこと1ミリも思ったことない。いろいろ反省はするけれど、こんな言葉を言い出した人、ダレ?』
「
子どもの寝顔を見たら疲れが吹き飛ぶ」という言葉を聞いたことありますか? もちろん子どもの寝顔に癒され、すべて本当に疲れが吹き飛んだかのような気持ちになる人もいるのかもしれません。しかし今回の投稿に集まったママたちのコメントは、そうもいかない「リアル」を物語っていましたよ!
同じく「疲れは吹き飛ばない」というママたち
『すごい可愛いけどね〜疲れはまったく吹き飛ばないな(笑)』
『疲れは吹き飛ばない。「今日も1日終わったー!」ってだけ』
『投稿文のタイトルを見て、そんなわけないよ〜って思ったら、みんな同意見の内容だった!』
集まったママたちのコメントのほとんどが「疲れは吹き飛ばない」で統一されていたことに、筆者は思わず笑ってしまいました(笑)。つくづく「子どもの就寝」をゴールとして、ママたちは日々全力で育児を駆け抜けているのだな……と実感しますね。ようやくゴールにたどり着いたとき、子どもの寝顔で疲れを吹き飛ばすどころか、自身の体力の限界で一緒に寝落ちしてしまうのも、育児あるあるなのではないでしょうか。
子どもの寝顔を見てママたちが本当に思うこととは?
『怒ってしまったときは、寝顔を見ながら「言いすぎたかな」と自己嫌悪に陥る』
『疲れは吹き飛ばないけれど、反抗期で生意気な口聞かれてイライラする気持ちが、寝顔をみるとイライラがなくなる』
『「今日も1日疲れた〜。やっと一息つける〜」ってしみじみ感じる』
『疲れが吹き飛ぶどころか、ドッと疲れが出る(笑)。「あー、やっと静かな時間。私だけの時間」てテンションもあがる』
ママたちが子どもの寝顔を前にして実際に思うことは、1日の反省だったり、ようやく訪れた「自分時間」への喜びだったり、いろいろです。それぞれの想いを巡らせながら子どもの寝顔を眺めはするものの、やっぱり「疲れ」は吹き飛ばないようですね。
『疲れは飛ばないが、なんて可愛いんだろうと思う』
疲れは吹き飛ばないものの、多くのママたちが「可愛いな」と感じているのだそう。子どもは成長によって身体も顔つきも変わっていきますが、寝顔は赤ちゃんの頃の面影が残っていたりもします。いつまでも「大切な子ども」であることには変わりはない。そんな想いで寝顔を眺めるママたちですが、それでもやはり「疲れ」とは別物なのだそうですよ。
「子どもの寝顔で疲れが吹き飛ぶ」の実情は?
そもそも誰が「子どもの寝顔で疲れが吹き飛ぶ」と言ったのでしょう? 想像ではありますが……。
『子育て経験ない人とか、子育てに参加しなかった親が言ったんじゃない?』
『癒されるけれど疲れは吹き飛ばないよね。これは1日中面倒をみるわけではない人が、仕事から帰って思うことなんだろうね』
1日中育児に関わる親の疲れの度合いは、語るまでもありません。子どもの寝顔は確かに可愛いけれど、ママたちの疲れまで簡単に吹き飛ばせないときもあります。一方で子どもと触れ合える時間があまりないパパやママからすれば、子どもの寝顔で思いがけず、それまでの疲れが吹き飛んだような気持ちになるのかもしれません。そんなコメントにも、納得ですね。
『私は癒されて疲れが吹き飛ぶというより、疲れを忘れちゃうよ。可愛いと思ってじーっと見ているときは疲れを忘れている』
疲れはしているものの、子どもの寝顔を見て「可愛いな」と幸せに浸っている平和な時間は、「疲れが吹き飛ぶ」というよりは、「疲れを忘れる」時間であるのかもしれません。とはいえ、すぐに現実の「疲れ」に引き戻されるのですが(笑)。
「子どもの寝顔を見ると疲れが吹き飛ぶ」という言葉を実情にてらして言い換えるのであれば、「子どもの寝顔は、疲れを忘れさせるくらいの破壊力はある」ということなのかもしれません。
文・渡辺多絵 編集・しらたまよ イラスト・森乃クコ
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