硬骨魚類が持つ鰾(ひょう、うきぶくろ)と呼ばれる器官に問題が生じたことで姿勢を保てなくなったペットの金魚は、水槽の底で懸命に尾びれを動かして泳ごうとしていた(画像は『Aidan 2023年3月12日付TikTok「The story of Sally the fish!」』のスクリーンショット)イギリス在住の男性はある日、彼女が飼っている金魚が水槽の底を這うように泳いでいる姿を発見した。この金魚は23歳と高齢で病気を持っており、自分の体を起こすことができないほど弱っていたのだ。そんな金魚の姿を見た男性がビキニの紐とコルクを使って簡易的な手作りライフジャケットを作ると、金魚は再び元気に水槽の中を泳ぎ回ることができたという。男性のユニークなアイディアには称賛の声が殺到していると、米ニュースメディア『Newsweek』などが伝えている。
今回エイダンさんのアイディアでサリーは再び元気に泳げるようになったが、ペットの健康情報を発信する会社「PetMD」に水生動物獣医師として勤めるジェシー・M・サンダースさん(Jessie M. Sanders)は、「魚の体に何かを取り付けると、皮膚や粘液の分泌に悪影響を与える可能性があります。どんな種類のデバイスだとしても、長期的な治療の代わりにはなりません」と話しており、今回のライフジャケットのようなものを魚に取り付ける際には獣医とよく相談することを勧めている。