昨年秋に全米で公開され、“最恐”と称された 『テリファー終わらない惨劇』(英題:『Terrifier 2』)が、6月2日から日本で公開される。
全米“最恐”の『テリファー終わらない惨劇』が日本へ
「1作目の『テリファー』は‘16年にアメリカで公開されましたが、興行収入は10万ドルを下回り、泣かず飛ばず。しかし2作目は総興行収入1000万ドル以上の大ヒット中です。その評判は口コミやSNSで広がっていき、“鑑賞中に失神や嘔吐する客がいた”などという声も続出。急遽、映画公式SNSで注意喚起を行う事態となりました」(映画誌ライター)
米国で“体調不良者続出”したこの作品。気になる作品の内容はというと……?
「ピエロに扮した連続殺人鬼“アート・ザ・クラウン”がこの作品のメインキャラクターです。ハロウィンの夜に街に繰り出した彼は、残虐非道な手口で人々を手にかけていきます。その中で標的になったのが、父親を亡くした姉シエナと弟ジョナサン。追い詰められたふたりは無事生き延びられるのか……というのがストーリーです。
アート・ザ・クラウンが、ハロウィンのコスプレだと思ってバカにした人を執拗に追いかけ、ナイフ、ハサミ、漂白剤のコンボで痛めつける寝室のシーンはかなりのインパクト。その残虐すぎるバイオレンス描写は、コアなファンにとってはたまらないでしょうね」(前出・映画誌ライター)
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今回、日本では『TOHOシネマズ六本木』をはじめ、全国28の劇場で上映される。R18+指定で、18歳未満は観覧禁止だ。年齢制限こそあるが、これだけ過激な作品を公開するに至ったのはなぜか。宣伝担当の株式会社ガイエの山澤立樹さんに聞いてみた。
「やはりアメリカでの大ヒットや話題性の影響は大きいです。ホラー映画ではしばしば“途中退出者続出”などの宣伝文句を付ける場合もありますが、この作品は自然発生的にひろがりました。SNSなどの投稿やレビューなどを見ると、実際に失神や嘔吐するお客さんがいたんですよね」(株式会社ガイエ・山澤さん・以下同)
日本で公開するにあたっても、来場者への影響が心配されるが……。
「鑑賞にあたって事前の注意喚起などをする予定はございません。R18+のレイティングに沿って自己責任でお願いしたい次第です。この手の作品がお好きな方でしたら大丈夫だとは思いますが、万全の体調で無理せず鑑賞することをおすすめします。また、上映時間が138分と長めなので、事前にお手洗いを済ましていただき、上映中の飲食にはくれぐれも注意していただきたいですね」
公開前に、より一層楽しめる秘訣もある。
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「1作目の『テリファー』は現在動画配信サービスで視聴することができます。もちろんご覧いただかなくても『テリファー 終わらない惨劇』は充分楽しめますが、予習として観ていただくのもおすすめですね」
最後に本作の見どころを聞いてみると
「この作品の監督であるダミアン・レオーネは、もともと特殊メイク出身なんです。CGに頼ることなく、‘80年代ホラーの趣がつまった物質的な表現が魅力です。そうしたこだわりも楽しんでいただけたらと思います。また、ホラー・アイコンでもあるピエロの“アート・ザ・クラウン”がめちゃくちゃ怖いけれど、どことなく可愛いなと思ってもらえれば嬉しいです」
などと、ホラー愛を伝えてくれた。この夏、“全米が吐いた”最恐体験にチャレンジしてみる?