漫画に登場する動物を見ていると、ついつい「自分も飼いたい!」と思うことは珍しくない。3月19日にTwitterで投稿されたオリジナル漫画『チンチラ寝台車の休日』は、寝台車として働く巨大なチンチラ・きくふくの休日を描いた一見シュールな設定。ただ、きくふくの表情やモフモフ感溢れる毛並みなど、読んでいて癒されること必至。読了後には「チンチラの飼い方」とワード検索したくなる可愛らしい内容である。
(参考:漫画『チンチラ寝台車の休日』を読む)
作者は現役高校生でありながら、確かなデッサン力とユーモアセンスを持つ銀ねづさん(@tPgESigOG950lFX)。チンチラ愛が爆発している本作を描いた経緯、チンチラの魅力など話を聞いた。(望月悠木)
――前回の取材では、高校入学直後ということでバタバタしながら制作活動していると話してくれましたね。今現在は制作に力を入れられるようになりましたか?
銀ねづ:はい。高校生活にも慣れて漫画を描く時間が増えました。今は特に画力を上げるためにクロッキーやデッサンもしています。
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――制作状況での大きな変化はありましたか?
銀ねづ:以前取材していただいた『魔法のおさじ(魔法のスプーンのお話し)』から今回の『チンチラ寝台車の休日』の間に4作品描きました。ありがたいことに全ての作品で小さな賞などを受賞して、現在は3社で担当さんについてもらうようになりました。自分の作品が評価されてとても嬉しいです!
――次に本作について聞かせてください。まずチンチラ寝台車は2021年9月に投稿した『チンチラ寝台車のお話』が最初のお話ですが、制作の経緯は?
銀ねづ:もともと寝台車に憧れがあり、「スペースがふわふわしていたら最高だろうな〜」と思っていたのですが、ある時ふと「チンチラの寝台車を描こう」と思いました。チンチラは最高にふわふわなので、その毛に埋もれて寝てみたいと思いませんか?
――確かに何時間でも寝られそうですね(笑)。ちなみに3月中旬に『チンチラ寝台車の休日』を投稿されました。チンチラ寝台車シリーズとしては久しぶりの制作になりましたね。
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銀ねづ:漫画賞に応募する投稿作品を描き終えて息抜きに描きました。「いつか続編を描こう」と思っていたので。人間を描くより楽しくてスイスイ描けました。
――チンチラ寝台車のきくふくはどこか『となりのトトロ』のねこバスを想起させる、構造、モフモフ感になっていました。きくふくはどのように作り上げましたか?
銀ねづ:『となりのトトロ』は小さいころから大好きな作品なので、潜在的に影響を受けていたのかもしれません。ただ、ねこバスは胴体に座席がありますが、どこか「内蔵がないのは怖いな」と思っていました。だからなのか、チンチラ寝台車は尻尾に穴を開けて座席にしています。
■チンチラの魅力とは?
――『チンチラ寝台車のお話』よりもモフモフ感が増していましたね。
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銀ねづ:『チンチラ寝台車のお話』は中学生の時に描いた作品です。現在までデッサンなどたくさんしてリアルに描けるようになったので、モフモフ感が増して見えたのかもしれません。
――砂丘で遊びまわるチンチラ、ブラッシングを受けながらくつろぐチンチラなど、いろいろなチンチラの表情が描かれていました。そもそも、どのようにはチンチラを描いていますか?
銀ねづ:本当はチンチラを飼いたいのですが、まだ学生の身ですので飼えません。温度管理や病院代など責任が負えないので…。大好きだからこそしっかりと環境を整えてからお迎えしたいと思います。なので、チンチラを飼育している人が投稿した写真や動画を参考にしています。毛の流れやもっちり感、触り心地を想像して描いています。
――改めて銀ねづさんが考えるチンチラの魅力を教えてください。
銀ねづ:ふわふわな毛やうるうるした瞳はもちろん、細やかな手の仕草、突然フリーズしたり餌をぽいっとしたりするところ。また、眠る時は生クリームのように垂れる様子が魅力的です。
――チンチラ寝台車シリーズは今後も制作する予定はありますか?
銀ねづ:はい。あとはチンチラだけでなく、リスやハムスターなどの“動物×乗り物”のお話を描こうと考えています。楽しみにしていてください!
――最後に今後の漫画制作の予定などあれば!
銀ねづ:今後もたくさん漫画を描きますので、Twitterやpixivをフォローしてもらえると嬉しいです。漫画家を目指して頑張ります!
(望月悠木)
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