【NHK、ジャニーズ事務所の性加害問題を初報道 各キー局は未だ沈黙の画像・動画をすべて見る】
4月12日、元ジャニーズJr.で歌手の岡本カウアン(カウアン・オカモト)さんが記者会見を実施。Jr.時代に15回から20回ほど性的な行為を受けたと証言していた。
会見では、質疑応答でNHK報道局のディレクターも取材していたことが明らかに。その後のNHKや各キー局の報道に注目が集まっていた。
なお、日本テレビ・テレビ朝日・TBS・フジテレビ・テレビ東京などの主要民間放送局は、本件について未だ報じていない。
【画像12点】会見で公開されたジャニー喜多川さんの自宅マンション
性加害を報じないメディアの問題点も浮き彫りに
ジャニー喜多川さんの性加害を巡っては、英国公共放送BBCが配信したドキュメンタリー、続く『週刊文春』の報道をきっかけに、大きな話題を呼んでいる。
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日本では1999年に『週刊文春』が大々的に報じ、ジャニーズ事務所と文藝春秋の裁判へと発展。2003年、東京高裁は性加害の真実性を認めている(外部リンク)。
にも関わらず、当時の大手メディアは沈黙。会見で岡本カウアンさんは、当時多くのメディアが報じていた場合、ジャニーズ事務所へ入所していなかった可能性にも言及した。
岡本カウアンさんによる告発は、日本芸能界最大の権力者のスキャンダルという問題だけでなく、日本における報道の不自由さと不健全さを巡る問題へと発展している。
岡本カウアンさん「ジャニーさんの一言で全てが決まる」
現在26歳の岡本カウアンさんは、中学3年生だった2012年から2016年までジャニーズJr.として活動。
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ジャニー喜多川さんへの感謝を語りつつ「性的行為を行ったことは悪いこと」と吐露。テレビ出演やデビューなど「ジャニーさんの一言で全てが決まる」と、Jr.たちとの関係性を説明した。
一番訴えたいこととして、「事務所のトップの人たちに認めてほしい。ジャニーズだけじゃなく芸能界はそういうことがあるので、それらがなくなる方向にいってくれたら」と強く主張した。
NHKはジャニーズ事務所のコメントも紹介
過去に大手メディアが報じていれば、自身のジャニーズ事務所への入所は「たぶんなかったんじゃないか」と語った岡本カウアンさん。その言葉を引き出したのが、前述したNHK報道局のディレクターだった。
NHKは、ジャニーズJr.が出演する番組「ザ少年倶楽部」を20年以上にわたり放送。
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今回の報道でNHKは、ジャニーズ事務所に取材した内容として、「経営陣、従業員による聖域なきコンプライアンス順守の徹底、偏りのない中立的な専門家の協力を得てのガバナンス体制の強化等への取り組みを、引き続き全社一丸となって進めてまいる所存です」といったコメントも紹介している。
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