DeNAの“超大物”バウアーは初勝利も慢心なし「これからも学んでいかなくてはならない」

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2023年05月03日 19:32  ベースボールキング

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来日初登板で初勝利を手にしたDeNAのバウアー[写真=萩原孝弘]
◆ ファンの心掴んだ「ヨコハマシカカタン」

 DeNAの超大物助っ人、トレバー・バウアーが一軍デビュー戦で来日初勝利をマーク。晴天に恵まれたゴールデンウィークの横浜スタジアムで、メジャーの第一線で活躍していた右腕が貫禄の投球を披露した。

 2回に元同僚・デビッドソンに特大弾を浴び先制を許すも、その後は尻上がりに調子を上げていき、6回まで78球と安定したピッチング。

 7回は二死から連打でピンチを迎えるも、代打の松山竜平を新球種・スプリットチェンジで空振り三振に切って取り、雄叫びを上げながらマウンドを降りた。

 記念すべきデビュー戦は7イニングを98球、被安打7、奪三振9、失点1の内容だった。

 ヒーローインタビューでは、いきなり「ヨコハマシカカタン(横浜しか勝たん!)」と日本語で話し、ファンの心を掴むことに成功。

 「感触がすごくよかったです。体の状態もよかったですし、投げているボール、コントロール、球の強さ、すべて良かったので本当に良かったと思います」と自身の投球を振り返り、「今までプレーした野球の試合の中で一番特別だったと思います。この雰囲気を作ってくれた皆さん、本当にありがとうございました。皆さんのことが大好きです」とファンにメッセージを送った。


◆ 飽くなき探究心に新たな刺激

 その後の取材では「家を出る直前に鼻血が出始めて、それを服につかないようにすることでいっぱいいっぱいでした」と、当日に起きたハプニングを笑顔で明かしていたが、試合前の準備は万全だった。

 バッテリーを組んだ伊藤光とは「自分がどう投げたいか、そしてバッターへのアプローチやデータをアナリストやコーチと話をして共通認識を持つことができた」と情報を整理してマウンドへ。「ゲーム序盤で真っ直ぐやカットボールを多めに使っていたので、中盤以降はいろいろ混ぜていこうという話をしていた」とプランも明かした。

 シチュエーションによって臨機応変に投げ分けていたなか、「もともとカーブは左バッターに対して要所で投げる一番自信のあるボール。それに加えて7回にはスプリットチェンジが自分でも驚くほど凄く良いボールになっていたので、それに対する自信も今日は得ることができた」とポジティブな新感覚も得た。

 貫禄の初登板初勝利となったが、日本野球について「すごく高いレベルだなと感じました。今日はいつも打たれるよりも多いヒットを打たれてると思いますし、これからまたどんなボールに強いのか、どこに弱点があるのかということを学んでいかなくてはならないと感じさせられました」と慢心のかけらも見せなかったバウアー。

 メジャーでもトップクラスった頭脳で、日本球界を今後どのように分析していくのか注目していきたい。


取材・文・写真=萩原孝弘(はぎわら・たかひろ)


【動画】バウアーが来日初登板で吠えた!広島戦のハイライト

このニュースに関するつぶやき

  • 野球の人だけど、実業家や政治家、なんでも出来そうに見えます。才能とか資質とかを飛び越えて、邁進してピンになれますように
    • イイネ!4
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