5年前や10年前……。少し前にインターネット上で話題になった投稿や動画を振り返って紹介する企画「昔のインターネット発掘!」。今回は、2022年6月にYouTubeへ投稿された、“特殊な液体”の動画を紹介します。この動画は「悪魔の召喚のようだ」と反響を呼び、記事執筆時点までに1266万回以上再生され、81万件のいいねを集めています。
●加熱するとあふれ出す溶岩のようになる液体
動画を投稿したのは、興味深い実験を通して化学のおもしろさを伝えているYouTubeチャンネル「NileRed」。今回は、「今まで見た中でもっとも奇妙な反応の1つ」を紹介しています。
実験者は、“特殊な液体”だという青い液体をビーカーに入れて加熱。沸とうしてからもなお加熱を続けて煮詰めていくと、やがてドロッとした粘液状になります。
|
|
さらに加熱を継続すると、ボコボコと泡を立てて沸騰する粘液の中央部分が突然、炎のような色になって盛り上がります。そして、シューッという音を立て黒いかたまりがみるみるうちに伸びていきました。
流れ出す溶岩のようなかたまりはトグロを巻いて成長し、最後には粘液の表面全体からかたまりが生じました。何なんだこの物体……!?
●超伝導体の材料にも
解説によると、ここで起きているのは燃焼反応であり、黒いかたまりの正体はイットリウム、バリウム、銅の酸化物なのだとか。この反応は実際に超伝導体を作るのにも利用されています。
「イットリウム・バリウム・銅複合酸化物」は高温超伝導体として知られ、酸素含有量によって導電性が絶縁体から超伝導体まで大きく変化します(参考:北海道大学 電子科学研究所)。
|
|
●何かを召喚している……?
地獄の門が開いたようになり不気味なかたまりが生じてくる現象に、「化学反応で悪魔を召喚する方法」「ビーカーの中で地獄から悪魔を召喚」「科学の力で神秘の神を召喚」「地獄に落ちた者たちの苦しむ魂」「次元間ポータルを作成。生命体がそこから現れる」「クトゥルフを召喚」という反応が寄せられています。
また、日本では「ヘビ玉」と呼ばれる花火を思い出したというコメントもいくつか見られました。
|
|
|
|
Copyright(C) 2025 ITmedia Inc. 記事・写真の無断転載を禁じます。
掲載情報の著作権は提供元企業に帰属します。