ガソリン10円引き下げ、来月から=電気・ガスも7月補助―石破首相表明

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2025年04月22日 18:01  時事通信社

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ガソリン価格の引き下げを表明する石破茂首相(左)。右は武藤容治経済産業相=22日午後、首相官邸
 石破茂首相は22日、トランプ米政権の関税措置や物価高騰に対応するため、ガソリン価格を1リットル当たり10円引き下げる新たな仕組みを、5月22日から始めると表明した。夏の猛暑対策として電気・ガス料金の補助も7〜9月に再開する。

 首相は、武藤容治経済産業相と首相官邸で会談後、記者団の取材に応じた。ガソリン価格などについて「足元の物価高に対応する観点から定額の引き下げ措置を実施する」と強調。ガソリンと軽油は1リットル当たり10円、重油と灯油は5円、航空機燃料は4円を、それぞれ引き下げると説明した。

 政府は現在、ガソリン価格が1リットル当たり185円程度に抑えられるよう、石油元売り会社に補助金を支給している。来月からは価格抑制に目安額を設けず、1リットル当たりの引き下げ幅を固定する。

 首相は、市場価格の変動が大きくなる恐れがある場合の対応として「流通の混乱が生じないよう、1回当たりの変動幅を最大5円程度に抑えながら段階的に実行していく」とも語った。

 電気・ガス料金の補助は3月分でいったん終了した。再開後の補助額について、首相は「今後の燃料価格や電気料金の動向などを見極めた上で5月中に決定する」と述べた。

 現金給付などを柱とする2025年度補正予算案の今国会提出は見送られる見通し。首相としてはこれに代わる対策を講じ、自民党総裁として臨む夏の参院選に向け、国民の負担感を和らげる狙いがある。 

自民党の小野寺五典政調会長(中央)、公明党の岡本三成政調会長(左)からガソリン価格引き下げに関する申し入れ書を受け取る石破茂首相=22日午後、首相官邸
自民党の小野寺五典政調会長(中央)、公明党の岡本三成政調会長(左)からガソリン価格引き下げに関する申し入れ書を受け取る石破茂首相=22日午後、首相官邸

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  • 最近高いよね 最低でも リッター50円位は下げて欲しいよね
    • イイネ!21
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