画像提供:マイナビニュース「シナリオ」「作画」の分業体制で制作された優れたコミック作品を評価する、第9回「さいとう・たかを賞」の最終候補となるノミネート4作品が決定した。
「さいとう・たかを賞」は2017年、『ゴルゴ13』連載開始50周年を記念して一般財団法人さいとう・たかを劇画文化財団が創設した、シナリオ(脚本)と作画の分業により制作された優れたコミック作品を顕彰する賞。2021年に世を去ったさいとう・たかをの志を受け継ぎ、さいとう・たかをが長年、大人の読者に向けた本格ストーリーコミック作品を制作するうえで採用してきた、分業によるコミック制作システムに再び光を当てることを目的としている。
受賞作品のシナリオライター・作画家・プロデューサーとしての担当編集者(または編集部)の三者それぞれには正賞としてさいとう・たかをデザインによる「ゴルゴ13像」が、シナリオライター・作画家のそれぞれに副賞として賞金各50万円が贈呈される。
○●第9回「さいとう・たかを賞」最終候補4作品
一次選考を経て、第9回「さいとう・たかを賞」最終候補となったノミネート4作品は以下の通りとなっている。
■『陰摩羅ぽんぽこ』
原作:伊藤尋也/作画:八月薫/リイド社「コミック乱」掲載
■『ガス灯野良犬探偵団』
原作:青崎有吾/作画:松原利光/集英社「週刊ヤングジャンプ」掲載
■『父を焼く』
原作:宮部喜光/作画:山本おさむ/小学館「ビッグコミックオリジナル」掲載
■『ふつうの軽音部』
原作:クワハリ/作画:出内テツオ/集英社「少年ジャンプ+」掲載
結果は最終選考会を経て、2025年12月10日(水)に「さいとう・たかを賞」ウェブサイトおよび「ビッグコミック」誌面にて発表。最終選考委員は、秋本治氏、小山ゆう氏、佐藤優氏、長崎尚志氏(50音順)の計4名が務める。()