刑法犯4年連続増、コロナ前超え=詐欺被害最悪、3241億円に―2025年犯罪情勢・警察庁

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2026年02月12日 10:31  時事通信社

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時事通信社

警察庁=東京都千代田区
 警察庁は12日、2025年の犯罪情勢統計を公表した。刑法犯認知件数は前年比4.9%増の77万4142件で、4年連続で増加。新型コロナウイルス感染拡大前の19年を上回った。特に匿名・流動型犯罪グループ(トクリュウ)が関与する特殊詐欺とSNS型投資・ロマンス詐欺の増加が著しく、被害額は前年の約1.6倍の計約3241億円と過去最悪を大幅に更新した。

 同庁の楠芳伸長官は同日の定例記者会見で「これまでの延長線ではない新たな対策が不可欠だ」と述べ、仮装身分捜査の積極的な実施や架空名義口座捜査の早期導入などを図るとした。赤間二郎国家公安委員長も「厳しい状況で、国民の体感治安に悪影響を与えている」とした上で、「トクリュウの戦略的な取り締まりを進め、世界一安全な日本を実現したい」と決意を述べた。

 刑法犯認知件数は02年をピークに減少が続いたが、21年に底を打ち、増加に転じた。増加はコロナ対策の行動制限緩和も影響したとされてきたが、コロナ前の件数を3.4%上回ったことで、治安の悪化基調が鮮明になった。警察庁は「犯罪情勢は厳しい状況」と分析した。

 19年との比較では、詐欺などの知能犯、盗撮や不同意わいせつなどの風俗犯が2倍以上に増え、凶悪犯も約1.5倍になった。窃盗は3.5%減とコロナ前の水準には達していないものの、22年から4年連続で増加している。

 25年の特殊詐欺とSNS型投資・ロマンス詐欺の認知件数は計4万2900件で、被害額と共に過去最多。トクリュウの資金獲得につながる犯罪の検挙数は2073人増の1万2178人だった。逮捕者は詐欺や薬物の実行犯が大半で、警察当局が狙う組織の中核的人物はごく一部だった。 

このニュースに関するつぶやき

  • 特殊詐欺など、刑罰が甘すぎるんだよ。やったら一生出られないか死刑ぐらいの罰を与えろ。
    • イイネ!19
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