BTSのJUNG KOOKのInstagramアカウントが、1月17日にフォロワー数3000万人を突破した。BTSのメンバーで3000万人を超えたのはVに続いて2人目となる。12月6日に開設されたBTSの個人インスタアカウント。他のメンバーもJIMINが約2817万人、J-HOPEが約2706万人、JINが約2693万人、RMが約2659万人、SUGAが約2648万人と、いずれも2600万人超のフォロワー数(2022年1月20日現在)を誇り、今も右肩上がりに増え続けている。改めてその人気ぶりに圧倒される数字だ。
(関連:BTS V&JIN、韓国ドラマOSTで輝くソロとしての手腕 『その年、私たちは』『智異山』などを彩る楽曲たち)
これまでもTwitter、YouTube、V LIVE、Weverseなどを駆使して、様々なコンテンツでファンを喜ばせてきた7人。Instagramでは一体どんな個性を感じることができるのか、その魅力を探っていきたい。
まずは今回3000万人を突破したJUNG KOOKから。誰もが最初に「?」と首をかしげたくなるのが、ID(@abcdefghi__lmnopqrstuvwxyz)ではないだろうか。これはアルファベット順に並んだ文字の「__」とふせられた部分こそが、JUNG KOOKの「JK」という粋な仕掛けになっている。IDひとつにも感性とこだわりを感じることができるのは、個人アカウントの魅力だ。
開設当初は公式らしい画像を投稿しているように感じられたJUNG KOOKのアカウントだが、12月31日に朝焼けと思われる景色をバックに、新年に向けての挨拶とARMY(ファン)への愛を語るメッセージをアップしてから、グッとプライベート感溢れる投稿へと変化。犬たちと戯れたり、ボクシングのスパーリングに汗を流したりと、充実した長期休暇を過ごしたことが窺える。
|
|
さらに嬉しいのは、その投稿にメンバーからのコメントがつくこと。「難しい」とつぶやきながらも確実に上達しているボクシングの映像をアップしたJUNG KOOKにVが「上手だね」と書き込むと「感謝感謝」と嬉しそうに返信。またRMが「JUNG KOOK、とりあえず私が悪かった…」と降参発言のようなコメントをすると、JUNG KOOKも「え?」と笑いながらリアクションを返す。さらにJ-HOPEはその素早い動きを褒めるように「タッタッドドドドタンタンドゥクドゥクドゥクドゥクタッ」と擬音語をつけてJUNG KOOKを喜ばせた。なんでも器用にこなし、さらに努力も忘れない“黄金マンネ(末っ子)“の異名を持つJUNG KOOK。その成長ぶりを誇りに思ったり、驚かされたり……ライトなコミュニケーションから年上メンバーたちの心境が伝わってくるようだ。
続いて、いち早く3000万人を突破したVのアカウント(@thv)は、メンバーの中で最もバリエーション豊かな投稿と言えるのではないだろうか。芸術的な写真から、プライベートな表情をそのまま収めた動画、そしてあるときはビング・クロスビーの歌唱シーンやドラマ『エミリー、パリへ行く』(Netflix)でアシュリー・パークが「Dynamite」を披露した場面なども投稿。Vのその瞬間感じたままの“好き”を共有できるような空間になっている。もちろん、ときには自分自身が歌うところも垣間見せてくれる。
1月8日に投稿された動画では、ブルーノ・メジャーの「Tapestry」をバックに、まさに休日の顔といったリラックスした様子を届けてくれた。「どれだけ寝ても疲れる日」と添えられた言葉にも親近感が湧く。今やグローバルスターとなったBTSもまた人間であること、そして納得のいくパフォーマンスをするためにもしっかりと休暇を取ることの大切さを思い出させてくれるようなこの動画は2450万回再生(1月20日現在)と、世界中の人の心に届いたようだ。
VとJUNG KOOKに続いて、3000万人に届きそうなJIMINのアカウント(@j.m)は、まだ両手に収まるほどの控えめな投稿回数だ。12月22日にはJ-HOPEから「僕たちに送った写真をアップロードしないとじゃん」と泣き笑いの顔文字を添えて催促されてしまったことも。JIMINも「ちょっとずつ上げていきます」と返していたところを見ると、そのマイペースさもまた楽しみのひとつと言えそうだ。キャラクターの隣で寝転んだり、雪の降る街で印象的な壁の前で撮影したりと、JIMINらしい時間の過ごし方を一緒に味わうことができる。
メンバーのアカウントに対して積極的にコメントをしていくムードメーカーっぷりをInstagramにおいても発揮してくれるJ-HOPEのアカウント(@uarmyhope)は、すべてトイカメラで撮影されたかのような統一感のあるデザインが印象的。あえてピンボケやブレを楽しむような画像は、どこか懐かしさを感じさせる温かさと、写真で遊ぶという面白さを呼び戻してくれる感覚になれる。休暇中、家族旅行へと出かけた際にもカメラを片手に楽しんだようで、さまざまなテイストの写真をアップ。最近ではコーディネートを紹介する投稿も続いている。そんな洗練された写真たちにJINが「ファッションが生意気だな」なんてちょっかいを出すコメントをつけたかと思えば、JINがイチゴをくれたと報告するストーリーが上がったのも微笑ましい。J-HOPEとJINのやりとりも注目していきたいところだ。
|
|
そんなJINのアカウント(@jin)は、メンバーのなかで最も食べ物の登場が多い印象だ。誕生日付近には韓国の伝統としてよく飲まれているわかめスープがアップされ、休暇時期には「マジで暇で退屈だよ」と手作りと思われる卵料理の写真をアップ。そしてイチゴ狩りを楽しんだのか、ビニールハウスの中に佇む写真も。これには「イチゴ? 僕に黙って?」と返信したJ-HOPEを筆頭に、メンバーがコメントを返信して食いついていくのが楽しい。リアリティ番組『In the SOOP BTS ver.』シリーズで、JINが食事を作るとメンバーが集まってくる様子がInstagram上で再現されているかのような風景だ。
“らしさ“が伝わってくるといえば、相変わらずアートや読書を愛する日常が綴られるRMのアカウント(@rkive)の安定感は抜群。RMが目にした絵画、美術作品、読んだ本……面白い動きをするアイテムがあれば動画で紹介することも。こうした一つひとつのインプットが、彼の音楽活動につながっているのだと思うと実に感慨深い。そこにRMが『アーティストメイドコレクション』で自ら企画した「たい焼き風鈴」も多くの作品たちと並んでアップされているのも彼のチャーミングなところ。さながらこのアカウントはRMがセレクトしたお気に入りの作品を眺めることのできるプライベートミュージアムのようだ。
同じくプライベートな心の中を共有する感覚に浸れるのが、SUGA(@agustd)のアカウント。最初の投稿から、赤一面の画像と共に「インスタ難しすぎる」と本音でぶつかっていくところがなんともSUGAらしい。VがYouTubeで学べるといったアドバイスを送ったり、J-HOPEが絵文字で励ましたり、JINが「この赤いのは何?」とツッコミを入れてもSUGAはリアクションをせずに過ぎ去っていく。その後の投稿も多くが無言だ。たくさんの言葉がつぶやかれるSNSの中で、これほどの静けさを感じられるアカウントも唯一無二かもしれない。赤く染まった夕空、海辺に浮かぶ月、伸びた自分の髪……刻一刻と移り変わる世界をときには立ち止まってじっくり味わう喜びを教えてもらえるようだ。
Instagramの個人アカウントを眺めるだけでも、これほどそれぞれのカラフルな世界が広がるとは。BTSの魅力を一言では語りきれないわけだ。一人ひとりが長期休暇を経て、2022年はさらにパワーアップした活動とより個性溢れる投稿を見せてくれるのではないかと期待が高まる。(佐藤結衣)
|
|
|
|
Copyright(C) 2024 realsound.jp 記事・写真の無断転載を禁じます。
掲載情報の著作権は提供元企業に帰属します。