クアルタラロは金曜日午前中の遅れを挽回してQ2に進出し、グリッドの前方3列を目標にセッションをスタートした。
3ラップ目に1分44秒874を記録して5番手につけ、続く4ラップ目は1分44秒866へと更新してポジションをキープ。終盤で全体のペースが上がると一時9番手まで後退したが、チェッカーフラッグ提示後の最後のチャンスで1分44秒724に短縮し、トップから0.777秒差の8番手を獲得した。
一方のモルビデリはQ1の1ラップ目を10番手で終えたあと、2ラップ目には1分45秒037に短縮して3番手へ浮上。この時点でトップ2に0.038秒差まで迫っていたが、2度目の走行ではイエローフラッグに阻まれてタイムを更新することができなかった。この結果、トップから0.627秒差の7番手に留り、Q2進出のチャンスを逃している。
現地時間15時30分に予定されたインドGP最初のレース（スプリントレース）は、午後から降り出した雨の影響で開始時刻を遅らせることとなり、ウエットコンディションに慣れるための15分間のフリープラクティスセッションも追加された。
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クアルタラロはグリッド8番手から好スタートを決め、第1コーナーも順調にこなして6番手を確保。4ラップ目にはジョアン・ミル（レプソル・ホンダ・チーム）の転倒があり5番手に浮上した。
しかし、トップ4について行くのは難しく、少しずつ離されていく。さらに後方からはポールシッターのマルコ・ベゼッチ（ムーニーVR46レーシング・チーム）が猛追しており、最後の2ラップは背後に迫りプレッシャーをかけてくる。クアルタラロは懸命にプッシュを続けるも抑えきれず、6位に後退してチェッカーを受けた。トップとの差は4.327秒だった。
一方のモルビデリは、アレックス・マルケス（グレシーニ・レーシングMotoGP）の欠場によりグリッド順位がひとつ上がり、16番手からのスタート。しかし11ラップのスプリントレースのなかで多くのアクシデントに遭遇し、不運な展開となった。
スタート直後の第1コーナー進入では、ふたつの多重クラッシュを避ける間に最後尾まで後退。4ラップ目にはミケーレ・ピロ（ドゥカティ・レノボ・チーム）とバトル中に第1コーナーではらみ、また第3コーナーではミルの転倒を避けるためにペースを落としてさらに水を開けられた。
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この結果、クアルタラロは合計89ポイントでランキング11位、モルビデリは合計68ポイントでランキング12位をそれぞれキープ。モンスターエナジー・ヤマハMotoGPは合計157ポイントでチームランキング6位、ヤマハは合計109ポイントでコンストラクターズランキング5位を維持している。
ファビオ・クアルタラロ（予選：8番手、スプリントレース：6位）
「自分たちの基準で見れば、いいペースで走れていた。しかしライバルたちからは大きく離されてしまった。この差を埋めるために何をすべきかを考えなければならない。自分たちの強みも弱みもわかっているので、エンジニアが解決策を見つけてくれることを願っているよ」
「データをより詳しく分析し、どこかにマージンが残っていないかどうか確認する。初めてのコースなので、ライバルたちも慣れるまでには、いつもより長い時間が必要だ。でも着実に前進しているよ。僕たちも同様にトライしなければならない」
フランコ・モルビデリ（予選：17番手、スプリントレース：15位）
「オープニングラップの第1コーナーのアクシデントに巻き込まれた時点で、チャンスはほとんどなくなってしまった。なので、そのあとはブレーキングに集中し、改善方法を探ることにした。僕にとってはプラクティスセッションのようなものになったよ。ファビオ（クアルタラロ）とのコンマ2〜3秒の差を埋めるために、いろいろな方法を試している。現状にフォーカスし、すべてにおいて最大限を目指すことが重要だと考えているよ」
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