5号車ポルシェ963をドライブするキャメロン、ミカエル・クリステンセン、フレデリック・マコウィッキの3人は、今季まだ表彰台には手が届いていないものの、姉妹車の6号車は第2戦ポルティマオ、第6戦富士と2度の3位入賞を果たしている。
この好成績に先立ち、富士でインタビューに応じたキャメロンは、プログラムが焦点を絞ってきた重要なポイントについて強調した。
「確かに、チーム・ペンスキー、ポルシェ、そしてみんなと一緒にいるパートナーを考えれば、プログラム全体に対する期待度は大きかった」とキャメロン。
「クルマの中にも、クルマの外にも、本当に有能な人たちがたくさんいるんだ」
「このプログラムには確かに多くの期待があった。僕たちは満足できるだろうか？ もちろん、これまでに達成したことに満足はしていない。また、まったく新しいチームとしてスタートし、（IMSAとWECの）ふたつのオペレーションを融合させるのはとても難しいことだ。やるべきことはたくさんあるし、進歩しなければならない」
「ここ数レースには満足している。僕らはかなりうまくやったと思う。これらのレースを終えて言えることは、正しい選択ができたと思うし、クルマもかなり良かったということ。前回よりも良かったし、テストよりも良かった」
「すべてが正しい方向に向かっている。ただ、内部のみんなが望んでいて、外部でも期待されているような結果は得られていない。正しい方向には向かっていると思う」
「僕らはただ、自分たちができることに集中し、できる限りの信頼性を確保しようとしているんだ」
キャメロンと彼のコ・ドライバーたちは現在、ドライバーズ選手権で7位につけており、チームメイトのローレンス・ファントール／ケビン・エストーレ／アンドレ・ロッテラーにランキングではひとつ遅れをとっている。
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「クルマは良くなっている。僕らはその道を歩み続けられるよう、努力している。自分たちで台無しにしたり、100％のパフォーマンスを発揮できないような状況にない限り、現時点で何ができるかは分かっている」
「将来がどうなるのか、さらなる新車が登場するのか。どうなるか見てみよう。みんな、まだ長期的な視野で物事を見ようとしていると思う。ル・マンではマシンがかなり良かった。それは明らかに重要なことだ」
「僕らは毎日、どんどん良くなっていると感じている。トヨタのように10年以上の歴史を持つチームに対して、僕らはまだ8カ月か9カ月しか経っていないチームなんだ。時間がかかる。僕らは、できる限りこのやり方を続けていこうとしているだけだよ」
■IMSAと異なるWECの難しさ
アルピーヌやBMW、ランボルギーニなど、来年ハイパーカークラスに新規参入してくるマシンに対抗するため、今シーズンをいわゆる“学びの年”として活用できると思っているかと尋ねると、キャメロンは今後に活かせるポイントを示した。
「僕らにとっては、それを手に入れ、進化し続けようとするだけで本当に価値があることなんだ。レースウイークエンドは難しい。IMSAとは少し違う」とIMSAでのスポーツカー経験が長いキャメロンは言う。
「僕の（IMSAの）経験では走行時間がもう少し長かったし、タイヤ（セット数）も多く、（1台あたりのレギュラー）ドライバーも少ない。クルマの面でも、もう少しやるべきことがある」
「ここ（WEC）では、タイヤが2種類から選べるから少し難しくなる。天候が予測しやすい場所もある。（3人の）ドライバーの走行時間も必要だから、レーストラックでの開発の時間が削られてしまう」
「もし間違った持ち込みセットでサーキットに来てしまったら、修正するのはIMSAより少し難しいかもしれない」
「これらの場所（サーキット）を離れて、これが僕らのクルマの方向性だ、ここは良かった、ここは悪かった、と言えることができ、将来に向けてそれを本当に微調整して合理化することができれば、それは僕らにとって助けになるだろう」
「僕らは現状に満足していないし、自分たちが望むところまですべてを押し上げようとしているんだ」
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