ヤマハにとってホームGPとなる今大会だが、クアルタラロとモルビデリはともに予選Q1からのアタックとなった。早々にクアルタラロは1分44秒679でトップに立つが、マルク・マルケス（レプソル・ホンダ・チーム）が0.315秒上回り2番手に。
さらにクアルタラロは1分44秒138まで縮め、モルビデリも1分44秒521をマークする。しかし、中盤以降に上位勢がタイムを短縮させるなか、ふたりともそれ以上のタイムアップを図れず、予選Q1敗退となってしまった。クアルタラロは14番手、モルビデリは17番手とグリッドが確定した。
スプリントでは、クアルタラロはスタート後の1コーナーで集団に飲み込まれてしまい、18番手まで後退。一方のモルビデリは、好スタートを決めて15番手に浮上する。その後モルビデリは一時14番手まで順位を上げるが、中盤以降はペースを維持出来ず、ポジションを下げてしまう。
さらにクアルタラロは、遅れを取り戻すために懸命な追い上げを見せ、徐々に順位を挽回していく。最終的にチームメイトも交わしてクアルタラロは15位、モルビデリは16位でチェッカーを受けた。
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「残念ながら、1コーナーがうまくいかなかったんだ。スタート自体はとても良かったけれど、そのあとのライン取りが悪く、いくつかポジションを下げてしまった。誰かの後ろについて走るのも簡単ではなく、後半はほとんど何もできないまま終わってしまった。明日は今日以上にうまくスタートして、ポジションを上げていきたいと思っているよ」
■フランコ・モルビデリ（予選：17番手、スプリントレース：16位）
「スプリントは難しかったよ。このコースは加速性能に、より重点が置かれていて、僕たちはどうやらその部分で苦戦しているように見える。チームのホームGPでこのような状況になり、とても残念だ。それでも明日はまた改善を目指して頑張っていくよ。スタートがうまくいけば、トップ10を目指していこうと思う」
■カル・クラッチロー（予選：19番手、スプリントレース：18位）
「今日は昨日よりずっと大変だった。FP2では明日の決勝に照準を合わせ、タイヤの耐久性を考慮してリヤにソフトのコンパウンドを装着して好結果を得ることができた。しかしそのあとの予選では、1台のマシンにトラブルが発生したんだ。フロントホイールを交換したけれど、ラップタイムを更新するには時間が足りず、効果を発揮できないまま終わってしまった。予選はもっと上へ行けると楽観的に考えていた」
「またスプリントでは、グリーンゾーンに入ってペナルティをとられ、人生初のロングラップ走行を経験したんだ。こうしてレース環境に触れ、他のライダーたちが周りにいる状況で起きたミスについて考えられたことも良かったと思っている。レース環境でのデータ収集はとても重要だからね。しかし、今日のスプリントが最高だったというわけではない。明日はどのセッティングを採用するか検討し、さらに多くのデータを集めたいと思っているよ」
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