EWCの2024年シーズンが幕を開け、今年は2023年よりも6台少ない全48台によって争われた。日本勢としてはフル参戦組のヨシムラSERT Motul、F.C.C. TSR Honda France(TSRホンダ)、Team Étoile(亀井雄大/榎戸育寛/奥田教介/川崎祥吾)、そして石塚健がMACO RACING TEAM、綿貫舞空が3ART BEST OF BIKEより参戦。KAWASAKI WEBIKE TRICKSTARは日本のトリックスターレーシングが運営するが、フランスチームとして登録されている。
レースは最終盤へと突入し、最後まで気が抜けない展開が続くなか、SSTクラスのバトルが加速。総合11番手を走行していた3ART BEST OF BIKEがハイサイド転倒を喫し、マシン修復に時間を要した。さらに、その後方ではTEAM AVIOBIKE BY M2 REVOがJUNIOR TEAM LE MANS SUD SUZUKIを捉えて、クラス4番手に浮上する。しかし、その後マシン修復を終えた3ART BEST OF BIKEがなんとかクラス3位を死守したまま復帰。その差は約半周ほどだった。
SSTクラスは、総合5位のNATIONAL MOTOS HONDAが優勝を挙げ、2位には総合9位のChromeburner-RAC 41-HONDAが入った。そして日本勢の綿貫舞空を擁する#36 3ART BEST OF BIKEは、終盤に転倒があったものの素早い修復によって総合11位でチェッカー。SSTクラス3位に輝き、綿貫も初の表彰台に上がった。
また今シーズン日本からEWCにフルエントリーし、BMW M1000RRでしのぎを削っている#25 Team Étoile(亀井雄大/榎戸育寛/奥田教介/川崎祥吾)は、中盤まで総合13番手でSSTクラス3番手を走行する走りを展開していたが、以降に2度の転倒を喫してしまったことでマシンの修復困難のためリタイア。転倒があった亀井に怪我はなかったようだが、チームにとっての初陣は厳しい結果となった。
石塚健を擁する#14 MACO RACING TEAMも、13時間を経過したあたりで転倒。フレームの破損により修復が不可能となったため、リタイアで終えている。