ZOZOのアプリ「WEAR」がリニューアル 似合うラボで得た知見を活用したファッションジャンル診断を導入

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2024年05月09日 12:01  Fashionsnap.com

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記者説明会より

Image by: FASHIONSNAP
 ZOZOが、ファッションコーディネートアプリ「ウェア(WEAR)」のリニューアルを発表した。名称を「WEAR by ZOZO」に一新したほか、AIにより「好みのジャンル傾向」がわかるファッションジャンル診断や、ユーザーが自身のフルメイクをARのメイクデータとしてウェア上に登録し、そのデータを他のユーザーがARで試すことができる「WEAR お試しメイク」機能などを新たに導入。コーディネートだけではなくメイクを含むファッションを提案するサービスへと進化させた。リニューアルした「WEAR by ZOZO」は5月9日の今日から利用可能。

 ファッションジャンル診断は、リアル店舗で提供しているパーソナルスタイリングサービス「niaulab by ZOZO(以下、似合うラボ)」で得た独自の知見を活用し、ユーザーが選んだ好みのコーディネートからファッションの好みのジャンル傾向を診断する。リニューアルしたウェアでは新規・既存ユーザーを問わず、アプリ起動時にユーザーの好みをヒアリング。表示されたコーディネートを5枚以上、最大40枚まで選ぶと、好みのジャンル傾向が診断結果として表示される。診断結果は「ガーリー」や「フェミニン」「きれいめ」「ストリート」といった12ジャンルから最大3ジャンルの組み合わせで構成し、組み合わせのパターンは全144通りになるという。診断結果からは、ユーザーの好みに近いコーディネート検索ができるほか、ジャンルの組み合わせによる絞り込み検索が可能。ホーム画面も診断結果や閲覧履歴をもとにパーソナライズされるようになった。

 「WEAR お試しメイク」では、気になるユーザーのメイクから自分に似合うメイクを探したり、購入したメイクアイテムを使ったフルメイクがイメージしやすくなったほか、ゾゾタウンIDやウェアと連携することで、ゾゾタウン上でお気に入り登録しているブランドやショップのコーディネートや過去に購入・お気に入り登録したアイテムを使ったコーディネートを簡単に探すことができるという。

 今回のリニューアルで大きく貢献した似合うラボは、同社初の常設店舗として表参道に2022年12月にオープン。一人2時間以上をかけてZOZO独自のAIとプロのスタイリストの知見を掛け合わせ、2時間以上をかけてマンツーマンで接客を行うという“超パーソナルスタイリングサービス”に特化した業態として話題を集めた。完全無料での提供のため収益性には疑問が向けられたが、累計応募者数11万人、累計体験者数は1000人、満足度は平均9.2点、“似合う”が見つかった割合は96.6%という結果となり、体験者のゾゾタウンへの訪問頻度は約1.5倍、購入金額は約2倍に伸長した。

 ウェアは2013年にスタートし、昨年10周年を迎えた。累計ダウンロード数は1700万を突破し、ファッション業界を盛り上げるインフルエンサー「ウェアリスタ(WEARISTA)」やショップスタッフ、一般ユーザーによるコーディネート投稿総数は1400万件以上にのぼる。今回ゾゾタウンとウェアがよりシームレスに連携したことで、ゾゾタウンでショッピングをする前の段階からユーザーにアプローチできるようになった。澤田宏太郎代表取締役社長兼CEOは「ファッションを売るからファッションの“こと”ならZOZOという世界を目指したい」と意欲を示した。

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