輪島千枚田で田植え始まる=復興に願い込め―石川

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2024年05月11日 15:31  時事通信社

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時事通信社

「白米千枚田」で能登半島地震後初めて行われた田植え=11日午前、石川県輪島市
 海に面した急斜面に1004枚もの棚田が連なる石川県輪島市の「白米千枚田」で11日、能登半島地震による被災後、初めての田植えが行われた。地震で大半の田がひび割れなどの被害に遭ったが、伝統の景観を守ろうと地元住民らが懸命に補修。約1割に当たる120枚で作付けの見通しが立った。

 管理する「白米千枚田愛耕会」の白尾友一代表(60)は、避難先の金沢市から仲間と共にたびたび訪れ、亀裂や地震でできた高低差の修復に当たってきた。「ここまで戻せるとは思わなかった。今年はこれで精いっぱいだが、1枚ずつ元気な田んぼに戻したい」と力を込めた。

 千枚田は、一般の人が田を借りて耕作する「オーナー会員制度」を取っており、この日は大勢の家族連れが県内外から参加。青い海を背に手作業で田植えを楽しんだ。 
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