JR西日本「神戸〜大阪鉄道開業150周年」記念式典 225系記念列車も

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2024年05月11日 21:50  マイナビニュース

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画像提供:マイナビニュース
JR西日本は11日、神戸駅で「神戸〜大阪鉄道開業150周年」記念式典を開催した。当日は神戸駅から大阪駅まで記念列車も運行された。


JR神戸線(東海道本線)の神戸駅から大阪駅までの区間は、新橋〜横浜間開通から2年後の1874(明治7)年に国内2番目の鉄道路線として開通した。神戸港は1868年に開港しており、鉄道の開業で陸路と海路が結ばれることになった。神戸駅から大阪間までの開通に合わせ、神戸駅・大阪駅の他に西ノ宮駅(現・西宮駅)、三ノ宮駅が開業。約1カ月後に神崎駅(現・尼崎駅)、住吉駅が開業した。現在に至るまで関西のみならず、日本の大動脈といえる区間となっている。



当日は10時すぎから神戸駅北口駅前広場で記念式典が行われた。最初に音楽家の広瀬未来氏率いるジャズバンドによる「鉄道唱歌」が演奏された。神戸らしくジャズにアレンジした演奏であり、会場の雰囲気を盛り上げた。


来賓として挨拶した神戸市長の久元喜造氏は、「明治政府は1869年に神戸〜大阪間の鉄道開設を決め、わずか5年後に開通させています。これ以降、ものすごいスピードで鉄道は西へ東へとつながっていき、日本全体の発展につながっていきました」と述べ、神戸駅から大阪駅までの区間をきっかけとして鉄道発展の意義を強調した。神戸駅前の再整備にも触れ、「駅前も整備し、湊川神社がのぞめるような佇まいの駅舎にしていきたい」と説明した。



錦絵「神戸名所之内 蒸気車相生橋之景」をもとにした記念モニュメントも披露。JR西日本近畿統括本部理事兵庫支社長の國広正治氏によると、神戸駅構内に設置するという。



10時40分から、神戸駅の1番ホームで記念列車の出発式が行われた。開業150周年の記念列車は225系100番代6両編成(L13編成)を使用し、運行区間は神戸駅から大阪駅まで。JR西日本アプリ「WESTER」会員の参加者数は150名だったとのこと。

記念列車は大阪方・神戸方にデザインの異なる記念ヘッドシールを貼付。5月1日から開催中の「鉄道とまちの歴史パネル展」にちなみ、神戸駅から大阪駅までの歴史を紹介する車内広告が飾られた。ヘッドマークシールの掲出は9月頃まで、車内広告は5月20日まで掲出を予定している。



出発式では神戸駅、芦屋駅、西宮駅、尼崎駅、大阪駅の各駅名票を模した贈呈品が各駅長から各市長・大阪市北区長に贈呈された。11時8分、神戸駅長・神戸市長の合図とともに記念列車が発車し、神戸駅を後にした。



「神戸〜大阪鉄道開業150周年」にちなみ、弁当やオリジナル商品も販売される。淡路屋は明治時代に描かれた大阪駅の錦絵を用いた「梅田ステンショ辨當」、初代神戸駅鳥観図をパッケージに使用した「神戸ステンショ辨當」をそれぞれ9月30日まで販売。まねき食品は神戸と大阪の肉をメインにした「神戸大阪 三種肉めぐり弁当」を12月31日まで販売する。


ナカザワ文具センターは神戸駅のレトロモダンな駅舎と1980年代に新快速専用車両として登場した117系をイメージし、「JR西日本×Kobe INK物語 特別色 150PURPLE SEPIA」を販売。紫色を帯びたセピア色となっている。他にも「神戸〜大阪鉄道開業150周年」を記念した関連商品が販売。阪神間で盛り上がりを見せている。(新田浩之)

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