母には毎年、母の日にプレゼントをあげていました。しかし、今年からは「いらない」と言うのです。なぜだろう? と不思議に思う私に母は続けます。
「母の日だからって特別な感謝を求めているわけではないのよ」という母の想いを聞いたその当時は、私には、いまいち母の言葉の意味が、ピンときませんでした。
子どもたちがスクスク成長してくれて、元気に「今日」を過ごしてくれていることが、何よりの母の日のプレゼントなのかもしれません。
母の日を祝ってもらえないとか、「ありがとう」の一言がないとか。欲を言い出せばキリがありません。けれど、家族が元気でいてくれることに感謝ができる母の日も悪くない……そんな風に思うのです。
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子どもたちの幼い頃の想い出に引っ張られて、つい大切なことを忘れていました。
母の日はあくまでも「きっかけ」に過ぎず、自分が感謝をされる日だけではないのです。
子どもたちがそれぞれの道を見つけて邁進している姿に成長を感じられること。家族全員が元気で母の日という今日を過ごすことができること。そして、自分の母にも直接「ありがとう」が伝えられること。今「あること」に感謝をする日でもあるのかもしれないなと気が付いた1日でした。
母親の役割が当たり前のようで当たり前ではないのと同じように、家族が元気でいてくれることもまた当たり前ではないのです。
そんな尊い日を大切にしながら、これからも生活をしてきたいと思います。
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