毎年、夏恒例の大型特番『24時間テレビ』(日本テレビ系)。放送まで約3ヶ月となったが、メインパーソナリティーなど詳細は発表されていない。
昨年の「募金着服問題」が暗い影を落としているようで…。
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■264万円の寄付金を着服
昨年11月、日本テレビ系列のテレビ局「日本海テレビ」元幹部社員が、『24時間テレビ』の売上金や寄付金を着服していたことが発覚。日本海テレビの発表によれば、件の社員は同社の売上金など総額1,118万2,575円を着服し、そのうち264万6,020円は『24時間テレビ』に寄せられた寄付金だったという。
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「募金ネコババ」によって、番組の行方が注視されていたが、今年3月の日本テレビの会見で「24時間テレビは今年の夏も放送すべく準備をスタートしています」と報告していた。
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■『24時間テレビ』出演者も不信感
ネット上では、チャリティー番組で起きた不祥事に対して批判の声が多数あがった。ある芸能事務所関係者は、この件で『24時間テレビ』出演者と日本テレビに“距離”ができたのではないかと懸念する。
「2011年から毎年番組の総合司会を務めてきた元日本テレビアナウンサー・羽鳥慎一さんは、募金着服問題に怒っていました。普段、温厚な羽鳥さんが『絶対許せることではない』と厳しい口調だったそうですからね。彼はチャリティー企画にも人一倍熱心に取り組んでいたので、ショックだったのでしょう。番組に対して、出演者が不信感を持ってもおかしくありませんよ」(芸能事務所関係者)。
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「募金着服問題」に加えて、もう一つ不安なことがあるようで…。
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■旧ジャニーズとの“蜜月関係”も変化?
前出の芸能事務所関係者によれば、『24時間テレビ』のメインパーソナリティーが誰になるかも注視されるという。『24時間テレビ』は、2003年のTOKIO以降、旧ジャニーズタレントを起用し続けてきた。
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近年も、2023年はなにわ男子、2022年はYouTubeチャンネル『よにのちゃんねる』の嵐・二宮和也、KAT-TUN・中丸雄一、Hey! Say! JUMP・山田涼介、timelesz(旧:Sexy Zone)・菊池風磨が担当。ただ、今年はメインパーソナリティーが変わる可能性もあるようだ。
「昨年、ジャニー喜多川氏の性加害問題を受けて、旧ジャニーズ事務所は厳しい批判を受けました。ただでさえ、募金着服の件で厳しい目が向けられる中、旧ジャニーズタレントを起用すれば火に油を注ぎかねません。もちろん、タレント本人には罪はないですが、長年続いた日本テレビと事務所の“蜜月関係”も変わるかもしれません」(前出・芸能事務所関係者)。
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■「異変」も見受けられて…
何かと不安が囁かれる『24時間テレビ』。今夏の実施に向けて準備を進めているようだが、異変も見受けられて…。
「例年に比べて、メインパーソナリティーや放送日などの発表が遅いんです。これまでは、4月から5月初旬にはメインパーソナリティーが明かされていましたからね。日本テレビも、どのように番組を制作するか頭を悩ませているのかもしれません」(前出・芸能事務所関係者)。
同番組の正式タイトルは『24時間テレビ 「愛は地球を救う」』。番組名に偽りのない活動を期待したい。
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■執筆者プロフィール
斎藤聡人:1991年生まれ。『Sirabee』編集部記者。
某週刊誌の芸能記者を経て現職に。旧ジャニーズネタなど、芸能ニュースを中心に様々なジャンルを取材する。
チェーン店からローカル店まで様々な飲食店をめぐり、グルメ記事も手がける。仕事も兼ねた毎日のドラマ鑑賞が日課。
今期の推しは、『95』(テレビ東京系)、『Believe─君にかける橋─』(テレビ朝日系)、『イップス』(フジテレビ系)、『アンチヒーロー』(TBS系)。
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(取材・文/Sirabee 編集部・斎藤聡人)