「夫が育休なんて身の毛がよだつ…!」と辛辣回答した女性たちの本音が切実すぎた件

0

2024年05月13日 16:31  日刊SPA!

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

日刊SPA!

写真はイメージです
世間の感心も高まり、取得を考える男性も増えつつある「男性の育児休暇(以下、男性育休)」だが、夫の育休取得を歓迎しない妻たちも少なくないようだ。「育休を取ったことが原因で夫婦に亀裂が入った」といったことにならないためにも、ぜひ本記事を参考にしてほしい。
◆身の毛がよだつ「夫の育休取得」

夫が育休を取得したいと言いはじめたら「夫との時間が増える」「助かる」という意見より、「身の毛がよだつ」「想像しただけで疲れそう」など、辛辣な意見が多かった。年齢や結婚年数にかかわらず、夫の育休を手放しで喜べない妻たちには、それぞれ切実な理由があった。

「夫が育休を取ったら、ダラダラ過ごされそうで心配です。それに、普段は食事に洗濯、家事のすべてを私がやっているので、夫の育休中はやることが増えそう。家事や育児をやらないなら、しっかり働いてほしい。むしろ、未来のために残業もしてお金を稼いでほしいです」

そう話してくれたのは、30代で結婚2年目のA子さん。「共働きで私も働いているのに、なんとなく家事は私がする流れになっていて不満です。そのうえ夫が育休を取ると言いはじめたら、身の毛がよだちます」とも続ける。A子さん以外にも同じような意見は多かった。

「家事もやってくれるけど、あくまでも“手伝い”なのです。ゴミ捨てもしてくれるけど、家中のゴミ箱からゴミ袋を剥がして集めるのは私の役目。洗濯もしてはくれるけど、ボタンを押すだけ。脱いだ靴下や服もすべて裏返ったまま洗濯していて腹が立ちます」

それでいて、自身の親や職場の同僚などには「俺は積極的に家事をしている」と豪語しているため、40代で結婚7年目2児の母であるB子さんは呆れている。そして、「こんな夫が育休を取ったらと思うと、ストレスです」とも続けた。

◆夫の実家へ行く頻度が増えそうで怖い

夫が育休を取ると自宅で過ごす時間が増えることから、「夫の実家に行く頻度が増えそうで怖い」「赤ちゃんよりスマホゲームに没頭しそう。課金が増える未来しかみえない」「育休を機に仕事を辞めそう」など、想像しただけで不安になるという意見も複数あった。

「男性育休で時間ができたら、夫の実家へ行く頻度が増えそうで怖いです。出産や慣れない育児で疲れているのに、義理の両親と過ごすのはしんどすぎます。お披露目は仕方ないとしても、せめて出産後しばらくは、夫と赤ちゃんの3人だけで過ごしたいです」

ほかにも、「出産後、夫や義母が赤ちゃんを可愛がる姿を見ていたら急にモヤモヤとして、なんだか赤ちゃんをとられてしまうような孤独感に苛まれたことがあります。自分でも理解できない不思議な気持ちに陥って驚きました」という意見も複数あった。

「我が家では、『赤ちゃんはママが一番だよね』『ママのことが大好きって言っているよ』などと夫や義父母が声をかけてくれたためか、孤独感や気分の落ち込みは感じたことがありません。赤ちゃんのお世話や家事をすごく手伝ってくれ、むしろ、ありがたかったです」

そう話すのは、40代で結婚10年目3児の母であるC子さん。そしてC子さんと同じように「やっぱり、ママじゃないとダメか」など夫や義母が声をかけてくれたケースでは、モヤモヤ気分になったという人は少なく、夫や義父母を頼ることができたという人が多かった。

「我が家では夫が、産後は気持ちが落ち込みやすくなるなど、出産前後の女性の変化についても積極的に情報を収集してくれたのでありがたかったです。夫がその情報を義父母と共有。義父母もすごく協力的でした。お陰で、夫や義父母とは、いまも良好な関係です」

前出のC子さんはそのように話し、「人にもよると思いますが、私は赤ちゃんの前で褒められたり『やっぱりママしかいない』と言われたりするのは嬉しかったですし、子育てをしていくうえでの自信にもつなりました」とも話してくれた。

◆夫の家事サポートでストレス増大

出産で弱っている妻をサポートしたいと考え、育児休暇の取得を検討しているやさしい男性陣も多いことだろう。けれど、やりかたによっては余計に妻を疲れさせ、ストレスを増大させてしまう可能性もあるようなので注意してほしい。

「出産後は、夫が残業を切り上げて早く帰宅し、積極的に料理をしてくれました。簡単な炒め物や煮物で、味もおいしかったです。…ただ、ご飯を食べはじめるとテレビに集中してしまうので、結局は私が片付けや洗い物をしていました」

そう話してくれた40代で結婚17年目2児の母であるD子さん。ほかにも、「出産直後は夫が料理や掃除を積極的にやってくれたが、使った調理器具や洗い物はそのまま。掃除も中途半端で、結局はやることが増えた」という意見も少なくなかった。

「ウチは、夫が料理の食材に使う金額が不満でした。お肉や魚も通常料金で買うし、野菜も価格を見たり比較したりせずに買う。レトルト食品や冷凍もよく使っていたので、ひと月で1万円弱も高くなり、産後1か月後からは元通り私が家事を担当することになりました」

そう嘆くのは、30代で結婚8年目2児の母であるE子さん。1か月分のレシートをすべて合計したときは「こんなにも変わるものか」と、青ざめたとか。それから時間をかけ、お互いに意見を出して話し合い、いまは2人で家事を楽しんでいる。

「まだまだ“家事は女性がするもの”という感覚が残るなか、家事や育児を積極的にやってくれるのは嬉しいです。ただ、お互いにルールや感覚が違うのでケンカのもと。出産後からではなく、同棲や結婚後から意見を出し合って2人でやるのがいいと思います」

話を聞かせてくれた既婚女性たちの意見をまとめると、経済的なことはもちろん、“妻が夫の育休を喜ぶかどうかは、普段からどれだけお互いにルールや感覚をすり合わせてきたか”が大きなポイントになりそうだ。何事も、付け焼刃では難しいということだろう。

―[男の育休、取ったらこうなった]―

【夏川夏実】
ワクワクを求めて全国徘徊中。幽霊と宇宙人の存在に怯えながらも、都市伝説には興味津々。さまざまな分野を取材したいと考え、常にネタを探し続けるフリーライター。Twitter:@natukawanatumi5

    ランキングライフスタイル

    前日のランキングへ

    ニュース設定