北米トップサイアー「スパイツタウン」 日本の快速馬にも名を残す一頭を深堀り

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2024年05月14日 08:00  netkeiba

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スパイツタウンの血を継ぎ大活躍したモズスーパーフレア(撮影:下野雄規)
【栗山求(血統評論家)=コラム『今日から使える簡単血統塾』】

◆知っておきたい! 血統表でよく見る名馬

【スパイツタウン】

 BCスプリント(米G1・ダ6ハロン)など4つの重賞を制覇。引退後は種牡馬として大成功し、北米種牡馬ランキングでは上位の常連となっています。ヘインズフィールド(ジョッキークラブゴールドC)、ゴールデンチケット(トラヴァーズS)、シャーラタン(アーカンソーダービー)など距離をこなす産駒も珍しくなく、シークアゲイン(ハリウッドダービー)、ロードシャナキル(ジャンプラ賞)のような芝馬も出ています。

 日本ではモズスーパーフレア(高松宮記念)、マテラスカイ(プロキオンS、クラスターC)をはじめスピード型が目立ちます。息子のマニングスは後継種牡馬として成功し、孫のジャッククリストファーも期待を集めています。日本ではマテラスカイとフィレンツェファイアが供用され、いずれも現1歳が初年度産駒です。今後、ダート短距離戦線で勢力を広げていくかもしれません。

◆血統に関する疑問にズバリ回答!

「アメリカの芝種牡馬の現状は?」

 2024年の北米芝種牡馬ランキングは、現在パレスマリスが第1位です。といっても、アメリカ繋養時代に送り出したジャンタルマンタル、ノーブルロジャーの日本での賞金が加算された結果です。以下、2位アメリカンファラオ、3位ジャスティファイ、4位ウォーフロント、5位コンスティテューションという順位。

 アメリカンファラオは日本にも大量の産駒が輸入されていますが、リフレイムを除けばそのほとんどがダート向きであり、芝で好成績を挙げるイメージは湧きません。ジャスティファイもオーサムリザルト(エンプレス杯)を筆頭に現在JRAで21勝を挙げていますが、芝は0勝。しかし、ヨーロッパでは何頭かの大物が誕生しています。アメリカの芝種牡馬と日本の芝種牡馬は似て非なるもので、同列には語れません。

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