圧倒的な応答速度と映像美 「有機EL(OLED)ゲーミングモニター」おすすめ3選 10万円台前半、WQHD、240Hz、焼き付き防止機能を備えたモデルを紹介!【2024年5月版】

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2024年05月16日 06:20  Fav-Log by ITmedia

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ASUS ROG Swift OLED PG27AQDM(出典:ASUS)

 ゲーミングモニターは、リフレッシュレートや応答速度のスペックが高く、使用することでゲームを快適かつ有利に進められるアイテムです。

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 ここでは応答速度や高コントラストなど多くのメリットを持つ「有機ELゲーミングモニター(ゲーミングディスプレイ)」のおすすめモデルを紹介します。

●「有機ELゲーミングモニター」のメリット

 ゲーミングモニターを選ぶ場合、特に注目したいポイントが2つあります。それは、リフレッシュレート(動きの滑らかさ)、応答速度(表示の遅延の少なさ)です。

 シューティングゲームやアクションなど、敵や自分の動きを追うことが重要なゲームでは、動きを滑らかかつ素早く描画してくれることが重要となります。リフレッシュレートや応答速度の速いゲーミングモニターを使用することで、通常のモニターでプレイするよりも快適かつ有利にゲームを進めることができます。

 そんなゲーミングモニターで重要となる要素のひとつである応答速度において非常に高いスペックを誇るのが有機ELパネルです。

 「有機EL(OLED)」は、バックライトが必要な液晶パネルと異なり、有機ELパネルは画素が自ら発光する方式。応答速度の速さや高コントラスト、広視野角など多くのメリットがあります。

 特にゲームにおいて重要な応答速度は、ゲーミングモニターに多く採用されるTNパネルが0.5〜1ms(ミリ秒)であるのに対して、有機ELパネルは0.03msと圧倒的な速度です。

 残像はほとんど無いと言っていいレベルで、チラつきの無い快適なプレイを実現してくれます。

 また一般的なTNパネル、IPSパネルの1000倍以上となる100万:1〜150万:1ほどの高コントラスト比も有機ELパネルのメリット。映像素子そのものが光る構造の有機ELは、光を消すことで完全な黒を表現できるため、メリハリのある美しい映像を楽しむことができます。

●「有機ELゲーミングモニター」のデメリットと、この記事でおすすめするモデルについて

 メリットばかりに思える有機ELパネルですが、弱点もあります。

 まず、ひとつ目に値段が高いこと。一般的なTNパネルやIPS、VAパネルのゲーミングモニターと、同じ解像度やリフレッシュレートのモデルで比べると、少なくとも2〜3倍近い値段になってきます。

 そして、ふたつ目は焼き付きのリスクがあること。焼き付きとは、同じ場所に表示され続けた映像が画面に残り続けてしまう現象です。テレビのロゴやゲームのステータスバーなど、同じ位置に固定表示されるものがあると、起こる可能性があります。

 ただし、同じ画像を数千時間表示させ続けてやっと焼き付きが発生したというテスト結果もあるので、通常の利用ではそこまで心配する必要はないかもしれません。しかし、せっかく美麗な有機ELパネルなので、映像美に影響する焼き付きのリスクは可能な限り回避したいところです。

 そこで、ここでは有機ELパネルのデメリットを少しでも解消できるモデルとして、予算は10万円前後に絞り、焼き付き防止機能を搭載したモデルを紹介します。

 パネルの種類と価格感を揃えた都合上、サイズは26.5〜27型、解像度はWQHD(2560×1440ピクセル)、リフレッシュレートは240Hz、応答速度は0.03ms(GTG)で横並びとなったので、その他の機能を中心に解説していきます。

●コスパとHDMI2.1端子搭載が魅力:LG UltraGear 27GR95QE-B

 LGのゲーミングモニターブランド「UltraGear」の有機ELゲーミングモニターです。

 今回紹介するモデルの中で、このモデルが秀でているのは、主に価格面。タイミングによって値段の上下がありますが、ここ3カ月ほどは10〜11万円ほど(税込、以下同)の実売価格で販売されています。

 残り2つのモデルは11〜13万円ほどの価格で推移しているため、基本的に一番安く購入できます。価格は抑えられていますが、有機ELパネルのメリットを享受できるのはもちろん、有機ELテレビやモニターを長年販売するLGのモデルなので安心して選べます。

 焼き付き防止機能は、数分間画面上で動きが無い場合に画面全体を微動させて焼き付きを防止する画面移動モードや、スクリーンセーバー機能、画素のクリーニング機能を付属するリモコンから使用できます。

 またHDMI2.1端子を備えているのは、この記事の中ではこのモデルのみの特徴。PlayStation 5(PS5)で「PS5 VRR(可変リフレッシュレート)」を利用できます。パソコンでHDMI接続にて4K120〜240Hzを出力したいという場合や、PS5でより滑らかな映像を楽しみたいという場合は、このモデルがおすすめです。

 その他にゲームで役立つ機能として、ゲーム内の暗くて見えにくい所を認識して明るく映し出すブラックスタビライザー機能を搭載しています。

サイズ:26.5型

解像度:WQHD(2560×1440ピクセル)

リフレッシュレート:240Hz

応答速度:0.03ms(GTG)

●焼き付きを構造・設計のレベルから防止:ASUS ROG Swift OLED PG27AQDM

 ASUSのゲーミングブランド「ROG(Republic Of Gamers)」の有機ELゲーミングモニターです。

 このモデルの魅力は、有機ELパネルの弱点である焼き付きの防止に、構造・設計のレベルから取り組んでいること。高効率のカスタムヒートシンクと排熱を促すエアフロ―設計、各画素にかかる電圧を最適化するシステムによって、適切に熱や各画素への負荷を管理し、焼き付きのリスクを軽減します。

 ソフトウェア的な焼き付き防止機能も充実しており、ピクセルクリーニングや、定期的に画素の位置をわずかに移動させるスクリーンムーブ、モニターが画面上の静的ロゴを自動的に検出し、その輝度を下げるロゴの輝度調整機能を搭載しています。

 さらに、低解像度の画像をネイティブサイズで表示する機能を備えているのもユニークなポイント。FPSゲームは全体を見渡しやすい24.5型フルHDで表示、映像美を楽しみたいRPGは26.5型WQHDで表示するといった調整が可能です。

 ここ3カ月ほどの実売価格は、13万円前後で推移。他のモデルより多少値が張っても、より焼き付き防止を意識したモデルが欲しい人におすすめです。

サイズ:26.5型

解像度:WQHD(2560×1440ピクセル)

リフレッシュレート:240Hz

応答速度:0.03ms(GTG)

●スピーカーとUSB-C端子を搭載:Acer Predator X27Ubmiipruzx

 Acer(エイサー)のゲーミングシリーズ「Predator」の有機ELゲーミングモニターです。

 このモデルの特徴的なポイントは、5W+5Wのステレオスピーカーを搭載していること。本気でゲームをする時はイヤフォンやヘッドセットをするけど、気軽にゲームをする時はスピーカーで耳を塞がずプレイしたい、他の人と動画などを一緒に観ることがあるけど外部スピーカーを用意するのは面倒くさい――という場合は、この記事の中ではこのモデル一択となります。

 またUSB Type-C(USB 3.2)端子を備えているのも、この記事の中では本モデルのみの特徴です。モニターに付属の電源ケーブルで接続している時は、USB-C端子から90W給電が可能なので、パソコンへの給電も可能。幅広いデバイスを同時に接続できるため、使用するACアダプタを節約できます。

 焼き付き防止機能は、画面の均一性を調整する「イメージリテンションリフレッシュ機能」を搭載。ここ3カ月ほどの実売価格は、11〜12万円ほどで推移しています。

サイズ:26.5型

解像度:WQHD(2560×1440ピクセル)

リフレッシュレート:240Hz

応答速度:0.03ms(GTG)

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