顔がまだらに「二度見されることもあったけど…」 10代発症、45歳で再発した「尋常性白斑」、今は美しい白髪で話題に

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2024年05月16日 07:10  まいどなニュース

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病気「尋常性白斑」で、まっしろな髪と肌に(ERIKOさんInstagramよりスクリーンショット)

スラリとした長身に、ツヤツヤの美しいホワイトヘアが目を引くERIKO(@erikoworld_whitehair、以下ERIKO)さん。Instagramでその美髪のケア方法を公開したところ、「こんなに綺麗な白髪に私もなりたい」「歳を重ねるのも悪くないなって思えました」「日頃のお手入れがあるから見目麗しいおぐしなのですね」と、多くのコメントが集まりました。

【写真】髪の毛がまだ黒かったが、顔に白斑が…

今年の2月にボブにする前は、腰まであるロングのホワイトヘアだったERIKOさんは、現在51歳。最近はモードなモノトーンコーデを中心に、ファッションやヘアについて動画や写真をSNSで発信しています。

白髪をネガティブな“老い”として悩む人が多い中、どのように現在のスタイルに至ったのか、その過程と思いを伺ってみると、その背景には長年「尋常性白斑」という持病と向き合ってきた過去がありました。

45歳から増え始めた白髪、それは病気の再発でもあり…

ーー白髪が増え始めたのはいつ頃ですか?

「45歳から徐々に白髪が増え、全体的にホワイトヘアになるまでは5年くらい掛かりました。もちろん地毛です。出始めた当初は白髪を活かしたカラーをしたこともありましたが、筋のように白髪が増えてきた頃「おしゃれだね、そのメッシュ」と言ってもらえることも増えて、染めるのをやめました」

ーー完全にホワイトヘアにすることに抵抗はなかったのですか?

「元もとポジティブ思考で、白髪に対してもネガティブな印象がなくて。真っ白なおばあちゃんって素敵だなと思っていたぐらいなので、逆に早く真っ白にならないかな、と思っていました。今では白髪だからこそ、髪は綺麗でないと!と、思っています。

ホワイトヘアに一番重要なのはツヤ。なので、昔よりも今の方が日常的に美髪に取り組んでいます。今でこそ、白くなった肌と完全なホワイトヘアは、“神様からのギフト”だと思っていますが、白髪が増えたのは、若い頃に発症した尋常性白斑(白斑)という皮膚の疾患がきっかけだったんです」

ーー尋常性白斑は、最近タレントの奥菜恵さんも公表された疾患ですね。

「はい、マイケル・ジャクソンさんや森光子さんも患っていたそうです。皮膚の色が白く抜けてしまう疾患で、自己免疫や自律神経系の異常などが発症の原因と言われています。私は10代で発症し、20歳ごろに治療を自分の意志でやめ、そこから不思議と進行が止まっていたのですが、45歳頃から再度白斑が増加し、全身へ進行。あらゆる場所に左右対称で白斑ができ、最終的には顔にも……。

皮膚の色が抜けていく過程は見るも無惨で、二度見されることもしばしば。それでもファンデーションなどで白斑を隠すことをしなかったのは、私自身を見てくれる人と接していきたいと思ったからです」。

ーーInstagramでも、尋常性白斑のことも発信されていますね。

「はい、ストーリーズでアンケートを取ってみると、答えてくれた約7割の方がこの病気のことを知らないという結果でした。尋常性白斑のことを投稿すると、男女問わず同じ症状の方や家族が尋常性白斑の方から本当に多くメッセージをいただきます。

実際4月末の投稿では「中学の頃から白髪が多くて、今は歳なりに真っ白です。白髪も自分の個性なんだ、って今は思っています」「父が白斑に罹患して、遺伝で私もそうなるのかも…と不安もありましたが、美しさに希望が見えました」というコメントもありました」

ーーそれらの反応を見ていかがですか?

「現在進行系の方の、勇気になっているようで本当に嬉しく思います。この病気は、心無い言葉を浴びせられたり、鏡を見るたびに落ち込んでおられる方がほとんどです。いろんなタイプがあり、治療法もいくつかありますが、進行速度によってはイタチごっこになる可能性もあります。

私自身、今は時々黒い毛も生えてきている現状で、もしかしたら黒い部分が増えるのかも?とも思ったりもしますが、その時に与えられた髪色で楽しんでいきたいです。何より、尋常性白斑に対する認識が増え、少しでも優しい目で見てくれる世の中になることを思い、そのための力になれるなら本望です」

◇ ◇

病気のことだけでなく、年齢のことに関しても「歳を重ねるとできなくなることや不安ももちろん多くあります。でも培ってきた感性や知性、品が、その人の“人となり”として現れてくると思うんです。若く見せるのではなく、自分のスタイルを貫くことで、幸せな気持ちになり、結果それが個性となる。これが持論です」と、潔く有言実行。

最近は、ボブからショートにヘアスタイルを変えたERIKOさん。それは「ショートヘアでも美髪になれることを証明したい」という思いから。唯一無二となったホワイトヘアを活かし、時にモデルとしても活動されています。彼女のInstagramのアカウントでは、具体的なホワイトヘアのケア方法やコーディネートを中心に、生き方、ライフスタイルを日々発信中です。

(まいどなニュース/Lmaga.jpニュース特約・さとうまりこ)

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  • 男だと坊主にして、ごましお頭がいつのまにかツルツルに・・・ (;・ω・)
    • イイネ!3
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