5月15日、インディアナポリス・モータースピードウェイで開催される伝統のレース『第108回インディアナポリス500マイルレース』は走行二日目を迎えた。初日の走行を阻んだ雨が続いたこの日にトップスピードをマークしたのはスコット・マクラフラン(チーム・ペンスキー)だ。レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングに復帰し、3度目のインディ500勝利を狙う佐藤琢磨は、17番手のスピードをマークしている。
いよいよ開幕を迎えた2024年のインディ500。走行初日となった14日は降雨の影響により午前のプラクティス1は途中で終了、午後のプラクティス2はキャンセルとなったが、15日のプラクティス3でも雨は続き、セッションは5時間5分遅れで開始された。
以降も計3度の中断を挟み、終盤に降った激しい雨により59分前倒しでセッションは終了となったプラクティス3は、日中には晴れ間がのぞき、路面コンディションもドライとなった時間帯にすべてのマシンが走行した。
各ドライバーが平均で60周前後の周回をこなしたセッション3では、チーム・ペンスキーのスコット・マクラフランがトップスピードをマーク。
セッションを終えたマクラフランは、「ペンズオイル・シボレー『イエロー・サブマリン』は、箱から出したばかりの状態でもかなり優れているね」とコメントしている。
「トウを利用してあのスピードを出すことができた。明らかに、マシンは今良いペースを持っている。できる限り多くのアイテムを実行したので、本当に良いフィーリングに到達していると思う」
2番手に続いたのは、同じくチーム・ペンスキーのウィル・パワー。さらに4番手にはジョセフ・ニューガーデンも入っており、チーム・ペンスキー勢の好調が伺える。
その間の3番手に割って入ったのは、現在ランキング4位のコルトン・ハータ(アンドレッティ・グローバル)で、この日のホンダ勢最速となった。
5番手には、2016年大会の勝者であるアレクサンダー・ロッシ(アロウ・マクラーレン)がつけ、6番手にはカイル・カークウッド(アンドレッティ・グローバル)が続いた。
そして、この日は31周の周回数にとどまり、17番手につけた佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)は公式インタビューにて、「雨が続いているので、少しうずうずしています」とコメントしている。
「他のドライバーたちは、決勝レースに向けたセットアップを進めていますが、我々のチームは昨年、予選が課題となっていたので、その改善を進めています」
「なので、僕はいくつかの実験的なアイデアを試しながら、予選ペースの改善に取り組んでいます。また、3台のチームメイトは決勝へ向けた走行を重ねているので、そこで得た情報はチームでシェアしていきます」
明日のプラクティス4は、8時間のセッションを予定。明後日は予選前日のファストフライデイに入り、予選走行へ向けたプログラムへと移行していく。