2024明治安田J1リーグ第14節が15日に行われ、名古屋グランパスはFC東京と対戦。FWキャスパー・ユンカーが、同リーグにおいて、クラブ史上22度目のハットトリックを達成した。
ロッソジャッロの“貴公子”が、ようやくノリに乗り始めた。本拠地『豊田スタジアム』にFC東京を迎えた今節、名古屋グランパスはFWキャスパー・ユンカーがケガから復帰後初先発を果たすと、33分にJ1リーグ通算100試合目となったMF内田宅哉が獲得したPKから、今シーズン初得点をマーク。さらに66分には、MF和泉竜司のパスをトラップで浮かせ、すかさず左足トーキック気味のシュート。一連の流れが美しすぎる、まさにエレガントゴールが決まった。そして71分、MF稲垣祥のクロスにバックヘッド。ボールはファーサイドのゴールに吸い込まれていき、J1リーグで自身2度目のハットトリックを達成するとともに、3−1の勝利の立役者となった。
Jリーグによると、名古屋グランパスの所属選手によるJ1リーグでのハットトリックは、2020年8月・浦和レッズ戦の前田直輝以来、22度目の出来事に。最多達成者はウェズレイで、在籍約4年半で7度のハットトリックと“ピチブー(猛犬の意)”の愛称に相応しい暴れっぷりを刻んでいる。なお、J1リーグでは今シーズン3度目、通算262度目のハットトリックになったようだ。
昨シーズンはJ1リーグでのキャリアハイとなる16得点を記録したユンカー。ケガにより序盤戦は出遅れたものの、ハットトリックでノリに乗る“貴公子”を止めることはできないだろう。
■J1リーグにおける名古屋グランパスのハットトリック達成者
森山泰行(1995年7月/ジェフユナイテッド千葉戦※)
岡山哲也(1996年9月/湘南ベルマーレ戦※)
平野孝(1998年11月/ガンバ大阪戦)
呂比須ワグナー(1999年5月/浦和レッズ戦)
ウェズレイ(2001年7月/アビスパ福岡戦)
ウェズレイ(2001年8月/東京ヴェルディ戦)
ウェズレイ(2001年11月/ジェフユナイテッド千葉戦※)
マルセロ(2002年7月/清水エスパルス戦)
ウェズレイ(2002年7月/ジェフユナイテッド千葉戦※)
ウェズレイ(2002年8月/ベガルタ仙台戦)
ウェズレイ(2003年11月/横浜F・マリノス戦)
ウェズレイ(2003年11月/浦和レッズ戦)
マルケス(2004年9月/セレッソ大阪戦)
杉本恵太(2006年9月/大宮アルディージャ戦)
フローデ・ヨンセン(2007年11月/大分トリニータ戦)
玉田圭司(2010年9月/清水エスパルス戦)
田中マルクス闘莉王(2012年8月/ヴィッセル神戸戦)
永井謙佑(2016年10月/アビスパ福岡戦)
ジョー(2018年8月/ガンバ大阪戦)
ジョー(2018年8月/浦和レッズ戦)
前田直輝(2020年8月/浦和レッズ戦)
キャスパー・ユンカー(2024年5月/FC東京戦)
※当時はジェフユナイテッド市原、ベルマーレ平塚
【ハイライト】ハットトリック達成のユンカー